熱帯、亜熱帯性植物に関する調査研究及び技術開発等として熱帯・亜熱帯(温帯)性植物の実用化に向けての収集・育成管理・繁殖に関する調査と都市緑化、植物及び沖縄在来植物に関する調査研究を行っています。
ひとことで、熱帯・亜熱帯性植物といっても、かなりの種類があります。たくさんの種類の中から街路樹、公園樹、庭園樹等として利用可能な花木類等、また、グランドカバーとしての草花類、熱帯ドリームセンター等で展示に利用しているラン類、熱帯果樹類、さらに、最近流行のアロマセラピー(芳香療法)や薬用等として利用可能な植物を選出していきます。利用できそうな植物を収集し、その植物が沖縄の気候、風土にあっているか、或いは、適応できるかどうか調査します。場合によっては、栽培・増殖技術等の開発も行うことになります。
沖縄県の絶滅のおそれのある野生生物(レッドデータ沖縄2006)には維官束植物で864種が記載されています。その減少の主な要因として森林伐採等の開発行為、園芸用としての採取行為、帰化植物多種の進入の人為的要因また、遷移進行の自然的要因等が挙げられます。
そのまま放っておけば、絶滅する種も多くあります。当公園では生物多様性を保全する観点から沖縄の希少植物の保護及び増殖技術の確立を目指しています。
現在、保護及び増殖技術の確立している、或いは目指している植物は、オリヅルスミレ(スミレ科)、リュウキュウベンケイ(ベンケイソウ科)、キバナノヒメユリ(ユリ科)、また、県内に自生している約120種の野生ランのうち絶滅危惧植物に指定されている約90種のラン等があります。
現在、公園樹、庭園樹として利用されているクビナガバレリア(キツネノマゴ科)、コダチヤハズカズラ(キツネノマゴ科)、シマヒギリ(クマツヅラ科)、ヒゴロモコンロンカ(アカネ科)、オオバナサルスベリ(ミソハギ科)、アツバノボタン(ノボタン科)があります。
また、ラン類については、熱帯ドリームセンターの開館を機に、多くのラン類を導入しました。ラン類はその後県内外に広がったといっても過言ではないと思います。最近、各家庭の庭先によく見られる洋ランの露地植栽もその一つと考えています。
植物園での調査研究及び技術開発は、県内の栽培管理が難しいマンゴスチン、ランブータン等の熱帯果樹の開花・結実に向けた調査、世界最大のコンニャク、アモルフォファラス・チタナム及び世界のバオバブ等の導入、栽培技術の確立を目指します。また、在来植物を用いた新園芸品種の作出等も実施したいと考えています。