2008年8月アーカイブ

 こんにちは、akahigeです。
 うす暗い朝、女神のように美しく神秘的な花を咲かせるクロムヨウラン。これまで蕾(つぼみ)か終わりかけの花しか見たことがなく、今回こそは撮影が成功するよう、情報収集をした。午前7〜8時が咲く可能性が高いとか、10時ころがいいとか、とにかく朝の時間帯が一番の咲き頃らしいので、早朝5時起きで山へ向かった。数日前に観察した蕾の株は咲き終わっていて残念、さらにハブに出会った恐怖心と眠気でモチベーションが下がって諦めかけていた。すると、一緒に自生地へ訪れた仲間が開花個体を見つけ「咲いている!」と目の覚めるような一声。4回目にして念願の花を撮影することができた。(タイトルの“やんばる”とは、沖縄本島北部亜熱帯照葉樹林の意味。)

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 ■ 和  名:クロムヨウラン(黒無葉蘭)
 ■ 別  名:ムラサキムヨウラン(紫無葉蘭)
 ■ 学  名:Lecanorchis nigricans Honda
 ■ 科  名:ラン科(同属で琉球列島の自生種はオキナワムヨウラン、
        ヤエヤマスケロクラン等。)
 ■ 分  布:琉球列島では奄美大島、沖縄島、西表島。
        その他の分布は本州(紀伊半島)、四国、九州、台湾。
 ■ 生育環境:山地の林床
 ■ 特  徴:無葉の腐生多年草。草丈は15〜30cm、茎は黒色、先端に数花咲かせる。
        萼片と花弁は淡黄褐色、唇弁は白色で先は紫色を帯びお椀状の形となる。
        開花時期は8月頃。
 ■ トピック:
       ○ 学名の意味は、属名Lecanorchisは「lecan(皿)+orchis(ラン)」より
         おそらく唇弁が皿状であること、種小名nigricansは「殆ど黒色の」より
         黒色の茎にちなむ。
       ○ 和名の由来は、植物体(茎)の色が黒いことにちなむ。
       ○ 沖縄県は分布域の南限。
       ○ もともと個体数が限られるうえ、森林の伐採などにより減少している。
 ■ REDデータ
   カテゴリ:絶滅危惧IA類(沖縄県)、―(環境省)
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朝に咲く

薄紫色の唇弁が美しい/どんな昆虫が魅かれるのだろうか。



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結実

沢山の実をつけるということは、これだけの花を咲かせたのだろうか?
もしかすると、閉鎖花による自家受粉、開放花による他家受粉をする繁殖戦略なのか?





<沖縄県の自生植物 Vol.71>





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こんにちは!やんばる姫Kです。今日はとても天気がよいので、遠見台に上ってみました。

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体力に自信のある方は階段を利用して下さい。ちなみに、私はエレベーターで上がりました(>。<#) 高さ36Mある遠見台からの眺めは最高です!                                         
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水平線に浮かぶ伊江島↑         ドリームセンター中庭↑









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 こんにちは、akahigeです。 
 夜に咲く花といえば、サガリバナ、月下美人、夜顔、睡蓮などを思い浮かべるでしょう。ツル植物のカラスウリの仲間も夜に幻想的な花を咲かせる植物の一つ。この花に初めて出会ったのは、水を汲みに山へ出かけたときで、糸のような繊細な花弁と、ときより吹く夜風と一緒に漂う甘い芳香に感動したのを今も覚えている。
 時間を見計らって、花が出来るだけ新鮮な状態を狙って深夜に自生地へ向かった。植物撮影のときには身の回りの様々なことを五官で感じ発見する。光と影、風、霧、雨、虫、鳥、花の香り、石ころや土の色形など。夜の撮影では、夜の闇、月光、夜風、花の蜜を吸う蛾、コオロギやミミズクの鳴き声、コウモリの羽ばたきなど独特で面白い。一方で、道を通り過ぎる車のヘッドライトや風圧、エンジン音は、静かな夜とは対照的で何か違和感がある。

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 ■ 和  名:オオカラスウリ(大唐朱瓜・大烏瓜)
 ■ 学  名:Trichosanthes tricuspidata Lour.
 ■ 科  名:ウリ科(同属で琉球列島の自生種はリュウキュウカラスウリ、
            イシガキカラスウリ、ケカラスウリ等)
 ■ 分  布:琉球列島では各島、その他の分布は日本(各地)、台湾、中国。
 ■ 生育環境:低地の林縁
 ■ 特  徴:長さ5〜8mに達する大形の多年生のツル植物。葉と対になる巻きひげで
        他の植物の枝葉などに巻きついて伸びる。葉は5〜7裂に浅く入る。葉の
        表面には短い剛毛がある。雌雄異株。開花時期は6〜8月頃で、夕方から
        開きはじめ翌日の昼前には閉じる特徴がある。果実は楕円形でオレンジ
        〜朱色に熟する。
 ■ トピック:
       ○ 学名の意味は、属名Trichosanthesは「tricos(毛)+anthes(花)」より
         花冠の先端が細裂して糸のようになっていること、種小名tricuspidata
         「tri(3)+cuspid(槍、尖)」よりおそらく3裂した葉の形にちなむ。
       ○ 和名の由来は、カラスが好んでこの実を食べるからではなく、朱色の墨
         の原料である「辰砂(しんしゃ)」の色(緋色)に、実の色が似ている
         ことから。
       ○ 夜咲く花は、夜行性の昆虫(ズズメガの仲間)などによって受粉する。
         花弁の先の細い糸状のものは、昆虫を呼び寄せるためだという。
 ■ REDデータ
   カテゴリ:―(沖縄県)、―(環境省)
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真夜中に幻想的な花を咲かせるオオカラスウリ/a.m.0:20撮影




<沖縄県の自生植物 Vol.70>



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 こんにちは、akahigeです。
 以前に頂上でみたボウランの花を撮りたくなり、蒸し暑さのなか目の前を遮る枝葉をかきわけて登頂した。夏の森あそびは、かなりの水分を必要とする。この日も往復1時間の短い距離だったが、1.5リットルを軽く飲み干した。
 そんな、直射日光が当る乾燥した環境で、岩場や樹幹に着生するボウランは、棒のような堅い葉をピンと伸ばし根で岩や幹を抱きたくましく生きている。山頂付近では年間をとおして雨雲がかかることが多く、局所的な豪雨がボウランや周辺の植物にとって、生きるうえで大切な水分となっている。(タイトルの“やんばる”とは、沖縄本島北部亜熱帯照葉樹林の意味。)

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 ■ 和  名:ボウラン(棒蘭)
 ■ 学  名:Luisia teres (Thunb.) Bl.
 ■ 科  名:ラン科(同属で琉球列島の自生種は無い。)
 ■ 分  布:琉球列島では奄美大島、徳之島、沖縄島、伊平屋島、伊是名島、伊江島、
        渡名喜島、石垣島、与那国島。その他の分布は三重県、和歌山県、四国、
        九州、屋久島、トカラ列島。
 ■ 生育環境:海岸から山地の日当たりのよい幹や枝、岩に着生する。
 ■ 特  徴:草丈15〜30cm程の常緑多年草(着生ラン)。茎と葉は堅く円柱形。
        1〜10個の肉質の花を総状花序につける。花は黄緑色で、ガク片と花弁
       には紫色の斑紋が入り、唇弁は紫褐色となる。開花時期は6〜8月頃。
 ■ トピック:
       ○ 学名の意味は、属名Luisiaは「スペインの植物学者 Luis de Torres」、
         種小名teresは葉の形にちなみ「円い棒状の」より。
       ○ 和名の由来は、葉の形が棒状であることより。
       ○ 沖縄県は分布域の南限。
       ○ 森林の伐採、園芸用の採集により減少している。
 ■ REDデータ
   カテゴリ:準絶滅危惧(沖縄県)、準絶滅危惧(環境省)
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肉質の花/多少の個体変異がある


080808akahige03.jpg突然の豪雨/山頂にて





<沖縄県の自生植物 Vol.69>



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