オオオサラン やんばるの森に生きる植物32

 こんにちは、akahigeです。
 急斜面の多い岩山を登頂し、頂上付近の樹林内に生育するランに会いに行った。蕾みの個体がまだ多く、どうやら全体的には咲き始めの頃であった。一週間前後は、まだ花が見られそう。頂上付近の比較的狭い範囲において自然環境は様々で、方角や地形により、風向き・光条件・植生・土壌条件などが異なる。この山では本種は、頂上でもある方角の斜面だけに個体群が生育する。(“やんばる”とは、沖縄本島北部亜熱帯照葉樹林の意味。)

081014akahige01.jpg______________________________________________

 ■ 和  名:オオオサラン(大筬蘭)
 ■ 別  名:ホザキオサラン(穂咲筬蘭)
 ■ 学  名:Eria corneri Reichb. f.
 ■ 科  名:ラン科(琉球列島の同属の種はリュウキュウセッコク、オサランなど。)
 ■ 分  布:琉球列島では奄美大島、徳之島、沖縄島、石垣島。
        その他の分布は屋久島、種子島、台湾、中国南部、インドシナ。
 ■ 生育環境:山地の樹幹・岩上に着生。
 ■ 特  徴:小形の常緑多年草で着生ランの一種。根茎は匍匐し、角張った卵形の偽球茎
        を5mm程度の間隔でつける。葉は、長さ20〜25cm。総状の花序は頂生して
        長さ8〜25cm、5〜16花をつける。花は淡黄白色で、開花時期は9〜10月頃。
 ■ トピック:
       ○ 学名の意味は、属名Eriaは「軟毛」より花や体に軟毛を有するより、
         種小名corneri は不明。
       ○ 和名の由来は、オサラン(筬蘭)に似てサイズが大きいことにちなむ。
         オサ(筬)とは、織機の経糸を整える付属具のことで、偽球茎が並んで
         いる様が筬に似ていることにちなむ。
       ○ 沖縄島では石灰岩、石垣島では非石灰岩地帯に自生する。
       ○ 自生地、個体数がもともと少ないうえ、森林の伐採や園芸用の採集により
         減少している。
 ■ REDデータ
   カテゴリ:絶滅危惧IB類(沖縄県)、絶滅危惧IB類(環境省)
______________________________________________


081014akahige02.jpg
花茎に薄黄色の花を多数つける/20花前後



081014akahige03.jpg織機の筬(おさ)の形に似る偽球茎



081014aklahige04.jpg射し込む光に花が浮かび上がる/蟻は受粉を手助けしているのだろうか?





<沖縄県の自生植物 Vol.74>



|

カテゴリ

,