タイワンクズ 林縁に生きる植物14

 こんにちはakahigeです。
 山裾から道端にかけて一斉に花を咲かせるタイワンクズは、沖縄の秋の風物詩。朝方の柔らかい陽光が葉と葉のあいだから射しこみ、花の青紫色をより美しい色に引き立てる。
 以前に、沖縄の四季は「春夏冬そして、すぐ春」という言葉を聞いたことがある。きっと、「長い夏の暑さのあと、秋らしさを感じる間もなく冬、気がついたら春の陽気が漂う。」というような沖縄ならでは気候からか。しかし、森を訪れると季節の花や実、紅葉や黄葉、虫の鳴き声、涼風、と秋らしさに気づく。タイワンクズの花はそろそろ終わりの頃。今週末はどんな秋に会えるのかまた楽しみ。

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 ■ 和  名:タイワンクズ(台湾葛)
 ■ 学  名:Pueraria montana (Lour.) Merr.
 ■ 科  名:マメ科(同属で琉球列島の自生種はない。)
 ■ 分  布:琉球列島では奄美大島、徳之島、沖永良部島、沖縄群島、先島群島。
        その他の分布は中之島(日本)、台湾、南中国、インドシナ。
 ■ 生育環境:陽当たりの良い林縁、原野、道端
 ■ 特  徴:大型の多年生つる性植物。茎は長さ10m近くまで伸びる。葉は3出複葉。
        花は青紫色で径1cm程度、松ぼっくりの形ように多数集まって咲く。
        開花時期は9月上旬から11月上旬頃。
 ■ トピック:
       ○ 学名の意味は、属名Puerariaは「スイスの植物学者M.N.Puerari」、種小名
         montanaは「山」より、おそらく山地周辺にも生育することにちなむ。
       ○ 和名の由来は、タイワンは「台湾に産する」、クズは語源が奈良県の地名
         「国栖(くず)」にちなむ。古くは、国栖には「国栖人」とよばれる外国
         から帰化した人々が住み、その地に生える葛草(かずらくさ)を食した
         り、繊維を織物の原料にしたという。それから、「国栖人が使うかずら」
         →「くずかずら」→「くず」へと言葉が変化してきたといわれている。
       ○ 根は漢方薬(葛根湯)の原料となる。
       ○ 沖縄の方言で「マーミヌク(豆の粉)」といわれ、葉の表面の褐色毛が
         粉をふいた様に見えることより。
 ■ REDデータ
   カテゴリ:―(沖縄県)、―(環境省)
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<沖縄県の自生植物 Vol.75>


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