アキザキナギラン やんばるの森に生きる植物35

 こんにちは、akahigeです。
 年末年始に自生地を幾度か通って撮った一枚。3年前に見た個体は衰弱していてたので、本自生地の個体群はこのまま衰退していくのかと心配になった。しかし、周辺には石灰岩の岩間に更新株や小さな苗などが新鮮な緑葉を展開していた。先日、北大東島の植物に詳しい方からの便りに「種はその環境が再生されると、それまで永い眠りについていても再び芽を出すことがある。」と書かれており深い感銘を受けた。野生植物の保全には、その植物を取り囲む環境・生態系を守ることの大切さを改めて考えさせられた。

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 ■ 和  名:アキザキナギラン(秋咲梛蘭)
 ■ 学  名:Cymbidium javanicum Blume var. aspidistrifolium (Fukuyama) F.Maek.
 ■ 科  名:ラン科(同属で琉球列島の自生種は、ナギラン、カンラン等)
 ■ 分  布:琉球列島では奄美大島、徳之島、沖縄島。
        その他の分布は本州、四国、九州、種子島、台湾、インド、マレーシア。
 ■ 生育環境:山地の林床
 ■ 特  徴:草丈30〜50cm程の地生タイプの多年性草本。葉は数枚つき互生し、
        長楕円状披針形で、長さ5〜20cm、薄い革質。総状花序の花茎は
        偽球茎の下部から出て、3〜20花をつける。萼片と花弁は黄緑色で、
        唇弁は白色で上面に紅紫色の斑点が入り下方に折れ曲がる。
        開花時期は12月〜1月頃。
 ■ トピック:
       ○ 学名の意味は、属名Cymbidium は「cymb(小舟、ボート)+idium
         (縮小詞)」より唇弁の形から、種小名javanicum は「ジャワ島の」
         より本種がジャワ島に産すること、変種名aspidistrifoliumは「aspidion
         (小さな盾)+aster(星)+〜のような葉状の」より、おそらく、本種
         が盾形で放対状に広がっている柱頭を有した植物体であることにちなむ。
       ○ 和名の由来は、アキザキは「秋に花が咲く」こと、ナギランは「葉の
         形がマキ科の高木のナギ(梛)のそれに似る」ことにちなむ。
       ○ 沖縄島産の個体は国内の他産地と比べ大形で形態が異なり、分類学的な
         再検討が必要とされている。
       ○ もともと自生地と個体数が限られるうえ、園芸用の採集等により減少し
         ている。
 ■ REDデータ
   カテゴリ:絶滅危惧IA類(沖縄県)、絶滅危惧IA類(環境省)
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咲いたばかりの新鮮な花
(ほのかにメロンのような甘い香りがする)




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古いバルブからの更新芽




<沖縄県の自生植物 Vol.81>




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