ハマジンチョウ 湿地に生きる植物2

 こんにちはakahigeです。
 本種を含むハマジンチョウ科は、熱帯性の植物で東南アジア、オーストラリア、アフリカ、南太平洋の熱帯・亜熱帯地域などに分布する。日本には、三重県以南の海岸の湿地にハマジンチョウ、小笠原諸島にコハマジンチョウが自生し、いずれも希産種。訪れた群生地は護岸工事により堤防で海岸と隔てられているが、湿生の生育環境や周りのマングローブ植物とともに保全されている。

090306akahige06.jpg______________________________________________

 ■ 和  名:ハマジンチョウ(浜沈丁)
 ■ 学  名:Myoporum bontioides (Sieb. et Zucc.) A.Gray
 ■ 科  名:ハマジンチョウ科(同属で琉球列島の自生種はない)
 ■ 分  布:琉球列島では伊是名島、沖縄島、石垣島、西表島。
        その他地域の分布は、本州(三重県)、九州(西南部)、屋久島、種子島、
        奄美大島、台湾、中国南部、インドシナ。
 ■ 生育環境:海岸の湿地
 ■ 特  徴:樹高1〜2mの常緑の低木。茎は分枝し小枝は太く柔らかい。葉は互生し多肉質で
        長楕円形?楕円形で先がとがる。花は漏斗(ろうと)の様な形で白〜淡紅紫色を帯
        び、内面に褐色〜赤褐色の斑がある。花は葉腋に1〜3個束状につき、横を向いて
        開く。開花期は12月下旬〜3月下旬頃。
 ■ トピック:
       ○ 学名の意味は、属名Myoporum は「myo(閉じる)+porum(孔)」より、葉に
         多数の黒点を有する(本種は黒点がない)こと、種小名bontioidesは「オラ
         ンダ医師のJ.Bontia氏」にちなむ。
       ○ 和名の由来は、ハマは「海岸に生育する」より、ジンチョウは「沈丁花(ジンチ
         ョウゲ)に葉や花などが似る」ことにちなむといわれている。なお、沈丁花の和
         名の由来は、香木の沈香のような芳香があり、丁子(ちょうじ=クローブ)に
         似た花を咲かせることにちなむとか。
       ○ 葉や樹形がヒルギの仲間と似ることから「ハマヒルギ」という方言名がある。
       ○ もともと自生地が少ない上、自生地の埋立てなどで減少している。
       ○ 沖縄島のハマジンチョウ群落は県指定天然記念物。
       ○ 熱帯性の植物で、日本では希産種となっている。
       ○ 海岸の道路・公園緑化に利用される。
 ■ REDデータ
   カテゴリ:絶滅危惧II類(沖縄県)、絶滅危惧II類(環境省)
______________________________________________


090306akahige02.jpg
自生地はマングローブ湿地帯/後ろにメヒルギが群生する



090306akahige03.jpg花の個体変異1/小型で花弁がやや白い



090306akahige05.jpg花の個体変異2/花弁が細長く、6枚ある





<沖縄県の自生植物 Vol.84>




|

カテゴリ

,