イリオモテラン 西表島に生きる植物20(沖縄の野生植物)

 こんにちは、akahigeです。
かつては石垣島と西表島に点在していたが、古くから観賞用として乱獲されたため現在では絶滅に瀕している種のひとつ。今では山で野営しないと会えないほど奥地にしか自生していないらしい。この写真は、数年前に地元の方より情報をいただいて撮ったもの。自生地までは急傾斜の連続で険しい道のりであった。野生の状態で開花にめぐり合えた喜びと、成株にしては小柄だが厳しい自然環境で生きている逞しさを感じた。

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 ■ 和  名:イリオモテラン(西表蘭)
 ■ 別  名:ニュウメンラン
 ■ 学  名:Trichoglottis ionosma (Lindl.) J.J.Smith    
 ■ 科  名:ラン科(同属で琉球列島の自生種は他にない)
 ■ 分  布:琉球列島での分布は石垣島、西表島、魚釣島。その他の地域では台湾、フィリピン
 ■ 生育環境:山地の自然林の樹幹に着生
 ■ 特  徴:
 常緑の多年草で着生タイプのラン。茎は直立し、しばしば分枝する。長さ20〜70cm、多数の葉を2列に互生する。葉は厚い革質で、線状長楕円形、長さ10〜18cm。総状花序は腋生し、単一または分枝しする。花茎の長さは20〜30cm、7〜20花をつける。花は淡黄色で内面に紫褐色の斑点、唇弁は白色で上面に紅紫色の小点が入る。開花時期は4〜5月頃。
 ■ トピック:
       ○ 学名の意味は、属名Trichoglottisは「trico(毛)+glotus(舌)」より唇弁が軟毛で覆われて
          いること、種小名ionosmaは「スミレの匂いのある」より花に香があることにちなむ。
       ○ 和名の由来は、西表島に産する(イリオモテ)、蘭(ラン)であることより。
       ○石垣島は分布域の北限。
       ○もともと自生地と個体数が少ない上、園芸用の採集、自然林の伐採、ヤギによる食害等で
         減少している。
 ■ REDデータカテゴリ:絶滅危惧IA類(沖縄県)、絶滅危惧IB類(環境省)
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<沖縄の野生植物 vol.121>

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