沖縄県の自生植物: 2012年1月アーカイブ
こんにちはakahigeです。
以前に渓流沿いで本種が自生している情報を聞き、ムカデに似た葉が気になっていた。いかにも熱帯地域のシダ植物という私の勝手なイメージが強かったからであろう。実際に目にしてみると想像した以上に葉が大きく驚いた。葉についている青白っぽいものは、おそらく熱帯・亜熱帯に多いとされる葉上地衣類 だと思われる。

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■ 和 名:シマムカデシダ(島百足羊歯)
■ 学 名:Prosaptia kanashiroi (Hayata) Nakai ex Yamamoto
■ 科 名:ヒメウラボシ科(同属で琉球列島の自生種はない)
■ 分 布:琉球列島では石垣島、西表島
■ 生育環境:林内の岩上に着生する。
■ 特 徴:常緑の小形の多年草で根茎は短く這う。葉は単葉で束生し、羽状に切れこみ、長さ10〜30cmで、両面に茶褐色の毛がある。胞子嚢群は葉の裂片の先端の縁につき、包膜はポケット状の形をしている。
■ トピック:
○ 学名の意味は、属名Prosaptiaは不明、種小名kanashiroiはおそらく「植物学者の金城氏」にちなむと思われる。
○ 和名の由来は、島嶼に産する(シマ)、葉がムカデの様な形をした(ムカデ)シダにちなむ。
○ 自生地が限られているうえ、採集や森林伐採より減少している。
○ 西表島での現状は不明。
○ 八重山諸島の固有種。
■ REDデータカテゴリ:絶滅危惧II類(沖縄県)、—(環境省)
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シマムカデシダの胞子嚢(ほうしのう)/葉の裂片の先端につく
<沖縄の野生植物 vol.128>
ヤドリギの仲間は、その奇怪な花姿や別の樹木に寄生する木姿が、ほかの植物とは異質である。半寄生植物の一種で、生きるための栄養分の吸収の仕方が変わっている。厳密には「寄生根」という特殊な根で宿主と結合し養分を吸収する仕組みであるが、自ら葉緑素をもっているので光合成もできる。果実の内部は粘りがあり種子はそれに包まれているため、冬季に果実を食べる鳥の腸を通り抜けやすく、長く粘液質の糸を引いて樹上に落ちるようだ。その粘液によって樹皮上に張りつくと、発芽して樹皮に寄生根を下ろし寄生がはじまる。

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■ 和 名:ニンドウバノヤドリギ(忍冬葉宿木)
■ 学 名:Scurrula longicerifolius (Hayata) Danser
■ 科 名:ヤドリギ科
■ 分 布:琉球列島では石垣島、西表島。その他の分布は台湾。
■ 生育環境:低地から山地の樹上に寄生する
■ 特 徴:樹上に寄生する常緑低木。オオバヤドリギに類似するが、それより花被は短く長さ2〜2.5cm程度。葉は対生、鈍頭、円脚、革質で厚く下面は灰褐色〜赤褐色。開花期は12月〜2月頃。
■ トピック:
○ 学名の由来は、属名Scurrulaは「寄生する」、種小名longicerifolius は「長い蝋燭のような花」にちなむ。
○ 和名の由来は、常緑性で冬を通して葉を落とさないこと(ニンドウバ)、宿主である樹木に寄生する(宿り木:ヤドリギ)にちなむ。
○ 近縁のオオバヤドリギ(Scurrula yadoriki(Sieb. ex Maxim.)Danser)とは葉の裏面の色や毛のつきかたと花被がより短い点で区別する。
■ REDデータ
カテゴリ:絶滅危惧II類(沖縄県)、準絶滅危惧(環境省)
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タブノキに寄生し四方八方に枝を伸ばすニンドウバノヤドリギ
<沖縄県の自生植物 Vol.127>

