崎山町は、琉球王国時代から赤田、鳥堀町とともに首里三箇(しゅりさんか)と呼ばれた地域です。当時は水が豊富であったことから王朝時代、泡盛の生産が盛んな地域でした。那覇市指定文化財の雨乞御嶽(アマゴイウタキ)を始めとする、王朝文化を偲ぶ名所旧跡が多い所としても知られています。
旗頭の灯籠(トゥールー)は、琉球王府時代の王家の紋章と同じ「左御紋(ヒジャイグムン)」です。これは、琉球王朝時代に崎山町民の勲功が認められ、王府から「左御紋」を使用してよいとの許可が出て使用するようになりました。のぼり旗に書かれた旗字の「魁」は「何事をするにも他に先んじて行う」という進取の気性を表し、積極性を強調しています。鼓灯籠(チヂンドゥールー)を支えている青々としたアダンの葉は「不撓不屈(ふとうふくつ)」の精神を表しています。