このたび、首里城公園内の瑞泉門で約5か月間行っていた塗り直し作業が終了し、鮮やかな赤い瑞泉門がお目見えしました。
瑞泉門は平成4年に復元され、それから29年間沖縄の強い日差しや激しい風雨にさらされ、塗装に劣化が見られた櫓の壁面や扁額について、それらをより長く守り続けるため、今回漆の塗り直し作業を行いました。今再び復元当時の様子を見ることができます。
「赤いお城」として知られる首里城。首里城の赤い建物には天然の漆が塗られており、いわばその建物は「漆工芸の作品」です。県内の漆職人により丁寧に塗り直された色鮮やかな瑞泉門をこの機会にぜひご覧ください。
※「瑞泉(ずいせん)」とは「立派な、めでたい泉」という意味で、門の手前右側にある湧水「龍樋(りゅうひ)」にちなんで付けられています。
創建は1470年頃。昭和20(1945)年の沖縄戦により破壊されましたが、平成4(1992)年に
復元されました。
※瑞泉門ととともに改修作業を開始した右掖門については、現在も作業中です。
ご不便をおかけしますが、何卒ご容赦の上ご理解いただけますようお願いいたします。
2020.12.26お知らせ 瑞泉門と右掖門の改修作業について
瑞泉門(塗り直し後) 瑞泉門(塗り直し前)
下地の黒漆から赤い弁柄色へと変わる中塗り作業 より鮮やかな赤い色になる上塗り作業
塗り直し後の瑞泉門の扁額