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弁ケ嶽
ベンガダケ

とじる

〔県指定史跡〕

「弁ケ嶽」は首里城の東方約1km の場所にあります。
峰全体が御神体(ごしんたい)になっており、俗に「ビンヌウタキ」とも呼ばれています。
海抜は約165mで沖縄本島では最も高い峰のひとつで、沖縄戦の前までは松などの大木が茂り航海の目印にもなったそうです。
琉球王国時代には年三回(1,5,9月)国王の親祭が行われていました。
弁ヶ嶽には大小二つの御嶽があり、参詣道を挟んで東側の小高い杜になっている方が大嶽、南側の低い方が小嶽で、どちらも神聖な拝所です。
また、大嶽は神名を「玉ノミウヂ スデルカワノ 御イベツカサ」といい久高島への遥拝所(ようはいしょ)、小嶽は神名を「天子(テダコ)」といい、知念村の斎場御嶽(セーファウタキ)への遥拝所であったといわれています。
大嶽前の石門は、1519年頃に園比屋武御嶽(石門)とともに築かれたといわれており構造も工法もよく似ていたそうです。
この石門は1938年に国宝に指定されましたが沖縄戦で壊され、現在のコンクリート造りの門に建てかえられました。

【首里八景】
詩題:冕嶽積翠(べんがたけせきすい)
意味:弁ヶ嶽の小高い丘が、遠くを眺めると松樹の緑が重なっている様子を讃えている。

  • 参拝者に配慮
  • 足下に注意

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