〔市指定文化財〕
「さくの川」は首里山川町の西、急な崖の下に湧き出る村ガー(共同井戸)で、樋川(フィージャー)のつくりになっています。
この近くには、戦前まで「山川樋川」がありました。
豊かな水質と水量に恵まれた樋川は、地域住民の飲料水に用いられただけでなく、王府時代には、この水を利用して紙漉きが行なわれたことから「カビシチヤマガー」とも呼ばれ、王家御用の芭蕉紙もここで漉かれていました。
「さくの川」をあふれた水が流れる谷間の小川沿いには、王家の芭蕉紙づくりのための芭蕉園が広がり、
また、紙の原料となる梶木は、現在の首里高校付近にあった「梶木植所」で栽培されていたそうです。
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