休園日明け
「12月の第1水曜日とその翌日」これが、海洋博公園の年に一度、2日限りの休園日。
十数年前までは、毎週定休日があり、確か木曜日だった。
とは言え、水族館担当であった私にはあまり縁のない話で、かえって大作業が出来る重要な日のために、ほとんど出勤の記憶しかない。
夏の炎天下でウミガメのプールの掃除をしたあと、みんなでコーラを飲むのが、唯一の楽しみだった・・・。
その後、沖縄美ら海水族館の開館に合わせて年中無休になったと記憶している。
以後、展示や運営に支障のある作業は夜間・早朝に切り替えて実施するようになった。
とは言え、長時間・大規模な作業が出来ないので、この2日間の休園日をフルに活用している、と言う訳。
そのため。部署によってはこの期間は突貫作業のところも多い。
一方、現場窓口のスタッフが全員そろって休めると言う機会なので、様々な研修・訓練を実施するチャンス。
私も早朝から、二か所の消防訓練と午前・午後の研修に参加。
その途中で、開園時刻になっても中央ゲートが開かない光景に、大きな違和感を感じながら消防訓練を続行。
↑ 8時になっても、開かないゲート。全力で告知したので、来園する方は皆無のハズ。(どなたも来ませんように)
そもそも、休園日を決めた背景には「水族館を長時間停電させても大丈夫な季節→水温のひくい冬季→利用者の少ない12月の上旬」と言うロジックがあったのだけれど・・・。
何と今では、修学旅行や団体旅行の真っ盛り。
休園の告知は10年以上の積み重ねもあり浸透してるものの、そのリバウンドは強烈!
休園日明けの今日、12月5日は・・・・。
↑ 見渡す限りの観光バス。
他に2か所のバス専用駐車場と、最後の切り札の臨時駐車スペースを園外にも確保して、数台単位で回す海洋博マジックで現場は文字通りの大車輪。
防寒着で完全武装のスタッフも、現場から戻ってきて・・・・何とか乗り切った、ご苦労さん。
この修学旅行ピークは、あと2週間くらいと読んでます。その後、一瞬落ち着くけれど、すぐに年末年始の「暖かい沖縄でお正月~」的なツアーに劇的に変化して行く予定。
それにしても、今日は寒い。
本当はもっと先だけど、沖縄では旧暦の12月8日に、月桃の葉でくるんだお餅(ムーチー)を作る習慣があり、そのころの寒さを「ムーチービーサー」と呼ぶそうな。
海洋博公園では、来週末にムーチー作りの体験イベントがあり、その準備で担当は大忙し。
この体験をプレムーチーとすれば、この寒さも、プレムーチービーサーかも。
この寒さで、明け方に釣れるカマスも、いっそう脂が乗って来たかも!?
kam