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海洋博公園の奥庭、おもろ植物園

台風が前線を吹き飛ばしてくれたおかげか、梅雨明け後は、快晴の日が多く続いています。

夏至が6月の21日でしたが、このころから吹く南寄りの風を沖縄では、「夏至南風(かーちーべー)」と呼びます。夏至が「かーちー」、南風が「はえ」がなまって「べー」。

かーちーべーのおかげで、日中でも、木陰に入れば快適で、乾いた風が吹き抜けていきます。個人的には、この風に吹かれながら、大潮の日に海辺で干潮を待っている時が幸せなんですが、、、。ライブカメラで見ていると、リーフがどんどん干出していきます。でも今日は仕事なんですねー。しかも、盛りだくさんで。

午後になって、少し時間が出来たので、園内を巡回。

おきなわ郷土村

↑ 海洋博公園のちょうど真ん中、中央ゲートから入って噴水広場を左に曲がると、おきなわ郷土村の入り口が見えます。そこに隣接して、もう一つの植物園があります。

おもろ植物園

↑ 「おもろ植物園」です。「オモシロ植物園」ではなく、ましてや「オモロー植物園」等では断じて無い、由緒正しき(?)植物園です。

えー「おもろそうし」は「おもろさうし」と記述され、12世紀頃から17世紀初頭にかけて、各地で歌われていた古謡を採録した沖縄最古の歌謡集なんだそうです(100%ウケウリ from web)。

で、その「おもろさうし」にうたわれている植物のうち、沖縄在来種である22種類を集めて展示しているのが、おもろ植物園、と言うわけです。したがって、沖縄の人々の暮らしに密着した植物がメインですので、ヒカンザクラや他の数種類を除くと、、確かに、、地味です。

木漏れ日

↑  かーちーべーで揺れる木々の木漏れ日の中を、蝉の鳴き声を聞きながら、古謡の記されている解説を読みながら、歩いていると、琉球の昔にタイムスリップしたかのような気分になれます。古典の素養のある方であれば、1日かけて、昔琉球の世界に遊ぶことも出来るんでしょうね。

地頭代の家(じとぅでーぬやー)

↑ 同じ、おきなわ郷土村の中にある立派な門。右手に表札があります、地頭代の家(じとぅでーぬやー)。お代官様のお屋敷なので、庭や屋敷も立派です。

地頭代の家(じとぅでーぬやー)

 

↑  のどが渇いたところで、ここに寄ると、、。ここは、おきなわ郷土村の中心的なおもてなし空間。おばぁの淹れてくれたサンピン茶(ジャスミン茶)を飲んで、黒砂糖をつまんで、ゆんたく(おしゃべり)をして、三線も弾いちゃったりして、ついには、カチャーシーも踊ったりで、すっかり、沖縄漬けに。

駆け足では得られない沖縄の旅です。

kam

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