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紅型衣装の真実!!

2012年2月15日

 

皆さんこんにちは!

こちら沖縄は、日中、半袖でも過ごせそうな日が2・3日続き、「冬は終ってしまったのか!?」と思わせるぐらいの暖かさで、テレビで見る県外の様子に、改めて、沖縄の季節感って、あってないようなものだなぁ…と思ってしまいます。(だけど、そんな沖縄も私は大好きです♪)

そんな気候のせいだからでしょうか?

実は遥か昔の紅型衣裳の中に、面白い一枚があるので紹介します!

 

この衣裳は、皆さんがよく目にされるカラフルな色の紅型衣裳とは違い、沖縄の深く広大な海を思わせる藍色一色の紅型衣裳なのです(☆。☆)

その藍色一色の紅型に、様々な模様が描かれているのですが、その中に、丸いボールの様な模様があります。

実はこの模様、「雪輪」と言って、雪の降るはずのないこの沖縄で、雪の結晶が模様になっているんです(☆。☆)!

ちなみに、様々な模様って?と思われた方の為に、どんな模様があるのか、お教えしますと…
 

藍色一色の紅型衣装

                           藍色一色の紅型衣装

 

縦に走る雷と、雪輪、雪輪の中の龍と菊

                      縦に走る雷と、雪輪、雪輪の中の龍と菊

 

◇肩から足元にかけてタテに走る、雷の様なギザギザ模様

(これは、夏を表す模様と言われています。)
 

◇丸いボールの様な模様の中に、龍や菊の花が描かれた模様

 (この中の「菊」は、秋を表す模様と言われています。)

◇丸いボールの様な雪輪模様

 (これは、冬を表す模様と言われています。)

となっています。

 

さて、この紅型衣裳、どんな人が着ていたと思いますか?

普通ならやっぱり「着物=女性」となるので、女性が着ていたと思われがちなのですが、当時、ギザギザの雷模様は大きな音を立てるので、勇ましい模様と考えられていて、更に「龍」の模様が描かれている事もあり、男性用(たぶん少年用)だったのでは…?

と考えられているようなんです(☆。☆)!!

 

また、一枚の紅型に、夏・秋・冬を表す模様が散りばめられているなんて、何とも季節感の無い!?とんちんかんな衣裳なのかもしれませんが、内容を知ると、それも沖縄っぽくて面白い衣裳だと思いませんか?

そんな面白い紅型衣裳が、ただ今開催中の企画展「首里城のデザイン ? ―Shurijo & Dragon―」にて展示中ですので、首里城へお越しの際は、今回お話した内容を思い出しつつご覧いただけますと、より一層、企画展が楽しめると思います♪

 

更には、本日(2月15日)放送される「風に吹かれて首里城めぐり」(FM沖縄:毎週木曜日・9:45より放送中)
にて、「なるほど!」と思うお話が聴けると思いますので、そちらも併せてお聴き下さい☆

※「放送を逃してしまったーっ!」と言う方にも安心の、ポッドキャストも配信中ですので、ぜひぜひダウンロードしてお聴き下さい★


 

ひろし

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首里城公園

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