みごろのランたち
熱帯ドリームセンターでは
温室内のランを開花調整させて咲かせているので
1年中を通して、お客さまに
「今が一番みごろなの?」と驚いていただけます。
そのなかでもとりわけ、今の時期は
開花調整をしていない変わったランや貴重なランが
花を咲かせて見応えがあります。
イリオモテラン(入面蘭)
Trichoglottis ionosma
ラン科
石垣島、西表島に分布
ドリームセンターにあるこの株は
18年もので、
種から大切に育ててきたものです。
自生地では、環境破壊の影響などにより
このような群生は見られなくなりました。
イリオモテランには香りがあります。
この花の展示されている温室に入ると
みなさん、うっとり。
同じく香りのあるランでも
私たち人間にとっては、あまり好ましくない
くさいにおいをもつランもあります。
バルボフィラム属
Bulbophyllum
ラン科
熱帯地方に広く分布
この変わったにおいと見た目は
動物の死骸の肉がくさったような感じで、
それがコバエなどを寄せ付けて
花粉を運んでもらう工夫です。
(ハエが寄ってきたところ)
バルボフィラムはラン科の中で最大の属として
1000種類ほど仲間がいます。
花の形もさまざま。
どの花にも、工夫や知恵がちりばめられています。
いい香りや美しい色で虫を誘う他の花とは
違う虫を利用する、バルボフィラムの生き残り作戦!
そのなかでも特にお客さまの目を引いているのが
この、コブラオーキッドです。
Bulbophyllum purpureorachis(通称:コブラオーキッド)
よーく見ると、1㎝ほどの小さな花が咲いています。
これで満開の状態です♪
植物のさまざまな色や模様、かたち、そして香りなど
五感で楽しんでいただけるフラワーガイドツアーは
毎日11:00~と14:00~、無料で開催しております☆
新年度も、熱帯ドリームセンターを
どうぞよろしくお願いいたします!
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