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見た目そのままソーセージノキ!

こんにちは、10です。
少し涼しくなってきましたね。

今、植物園の酸性植物見本区では大きく目立つ果実をつける植物が見られます。
その名も見た目そのまんまのネーミング!
「ソーセージノキ」です!
ソーセージノキ
【ソーセージノキKigelia africana (Lam.) Benth.(ノウゼンカズラ科)】

果実の形がソーセージに似ているので、英名:Sausage treeを直訳したものが和名とされています。
(英名では別にCucumber treeとも言います)
例年、熱帯ドリームセンターの果樹温室にある株がよく結実するのですが、今年植物園の株がよく結実しています。
ソーセージノキ
実はこの植物、自家受粉しても種ができないようでして(不稔)・・・
他の株の花粉を取ってきて受粉させてあげないと果実も大きくならないようです。
そこで、6月に熱帯ドリームセンターの株と植物園の株とでお互いに受粉するように人の手で受粉させておいたのです。
(↓雌しべの先端にある柱頭に、花粉を付けているところです)
花受粉作業
実際に現地では、フルーツバットの仲間(オオコウモリの仲間です)が送粉者となっていることが多いようです。
コウモリ?と聞いてピンときた方はさすがですね。
この植物も夜に花が開花します♪
ソーセージノキ花
現在も花が咲いていますので、花が見たい方は午前中の早い時間帯にお越しになることをオススメします。
さて、そんな風に受粉させてから1カ月後、7月中旬にはもうこの大きさとなっていました。
ソーセージノキ実
こんな大きな果実、食べられると思いますか?
調べてみると、残念ながら人間の食用には適さないとのことです。
現地では、ヒヒの仲間などが食べているようです。
食べれなくとも、果実の中身を見てみたい!という欲求に負けて中を割ってみました。
ソーセージノキ実中身その1

ソーセージノキ実中身その2
中には種がぎっしり、という感じではなくかなり繊維質な感じがします。
ちなみに種はこんな感じです。
ソーセージノキ種子

食用には適さないようですが、最近ではこの果実に含まれる成分に美肌効果があるとかないとかで化粧品に使われていることもあるそうです・・・

みなさん、台風の強風もなんとか耐えしのいだソーセージノキの果実をぜひ見に来てくださいね!
しばらくの間は、ぶら下がっていますのでご安心ください。
ソーセージノキも観察できる植物観察ツアーもございます。
事前予約の上、ぜひご参加ください。
ご案内いたします♪
(参加無料、事前予約制:0980-48-3782)

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