正殿は首里城の中心的な建物です。木造三階建で一階の「下庫理(しちゃぐい)」は、主に国王自らが政治や儀式を執り行う場でした。二階の「大庫理(うふぐい)」は国王と親族、女官らが儀式を行う場で、三階は通気のため設けられた屋根裏部屋です。
御庭は年間を通じて様々な儀式が行われた広場です。御庭には磚(せん:敷き瓦)というタイル状のものが敷かれていますが、この色違いの列は、儀式の際に諸官が位の順に並ぶ目印の役割をもっていました。
向かって右側が「番所」、左側が「南殿」です。「番所」は、正殿を訪れる人びとの受付や国王への取り次ぎ等を行った場所で、「南殿」は主に日本的な儀式や薩摩藩の接待所として使用されました。
王府の中央行政庁として、日常では大勢の官人が出入りし、首里城の中で最も活気ある館でした。また、中国皇帝の使者「冊封使(さっぽうし)」を接待する場としても使用されました。その他にもペリー提督が首里城を訪問した際に、歓迎の宴が催されました。
書院は国王が日常の執務を行った建物でしたが、冊封使(さっぽうし)や那覇に在住の薩摩役人を招き、ここで接待することもありました。鎖之間は、王子などの控所であり、諸役の者たちを招き懇談する施設だったといわれています。
沖縄県内のグスクの中で、史実として確認された唯一の庭園です。2002(平成14)年度から発掘調査や絵図資料の分析を行い、緻密な工事監修を経て、2008(平成20)年8月から一般公開していました。2009(平成21)年7月には国の名勝に指定されていました。
表(行政)空間と奥である御内原(生活)空間を結ぶ建物で、南殿と黄金御殿の二階分を連結しており、内部には錫引きと呼ばれる部屋がありました。用事の際には鈴が鳴らされ、取次役が用件を受けました。
国王が執務の合間に休憩した建物であり、建物の南側には庭園があります。2014(平成26)年に復元後は、休憩や庭園観賞ができる場所として利用されていました。
国王が執務の合間に休憩をとった、プライベートな庭園です。発掘調査で庭園の主景となる鍾乳石が出土し、この鍾乳石(欠損部分を修復)を中心に、首里城内で出土した石や県内から収集した石を利用し、古地図及び古写真を基に2014(平成26)年に復元公開しました。
黄金御殿は、国王や王妃・王母のプライベート空間といえる建物です。二階部分で正殿・二階御殿・近習詰所と繋がっていました。また、二階には居間や寝室、庭園があり、一階には左掖門(別名:暗シン御門)があります。2014(平成26)年に復元公開後は、展示室として使われていました。
国王とその家族の日常の食事を調理した場所で、建物の東端に御内原へ出入りする中門があります。
二階御殿は、国王の日常的な居室として使われていました。段差のある地形にあわせて北側は二階建、南側は平屋建になっており、二階内部は床の間や違棚(ちがいだな)のある書院風の造りになっています。
スマホガイド内の地図に予めマッピングされた首里城公園内の主要なエリア(守礼門や瑞泉門、正殿など)を、物語を聴きながら巡ることができます。雑誌やウェブには載っていない、ここだけの旅のストーリーを知る事で、首里城での体験がぐっと深くなります。
日本語のほか、英語・中国語にも対応。首里城公園にお越しの際は、ぜひご活用ください。
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