系図座・用物座(けいずざ・ようもつざ)

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首里城公園の歓会門から城郭内に入り、券売所のある広福門をくぐると「下之御庭(しちゃぬうなー)」が目の前に広がります。右側には瓦葺きの平屋の建物があり、そこが「系図座・用物座」という建物です。「琉球舞踊を披露している所」と言うと多くの方が、「ああ!」とすぐに思い出して下さいます。
琉球王国時代、系図座・用物座は二つの役所でした。系図座は、文字通り「系図(家譜)」を取り扱う役所でした。「家譜」とは、士族が持つ家系に関する記録で、おもに戸籍や経歴を掲載した文書です。2部作成して王府に提出し、王府から承認の御朱印を押され、1部は家の控えとして持ち、1部は系図座に保管されました。用物座は、首里城内で使用する物品や資材などの管理を行った役所でした。
現在の系図座・用物座は2000年に復元されました。復元にあたっては、建物内部に関する詳細な資料があまりなく、外観復元となっています。内部は、琉球の歴史に関するビデオ上映や首里城について学ぶ情報端末設置をしており、休憩所としてご利用頂いています。ご来園の際はぜひご利用下さい。(久場 まゆみ)

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    下之御庭の西側にある「系図座・用物座」
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    「系図座・用物座」で披露される琉球舞踊(「舞への誘い」)

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