首里城公園 首里高校インターンシップ体験記(10/22)
<首里高校2年仲宗根さんによるインターンシップ体験記>R6年10月22日
『首里城の時を支えたー漏刻門(ろうこくもん)ー』
漏刻門の「漏刻」という言葉は中国語で水時計という意味があり名前の通り漏刻門の中に水時計があったことが門の名前の由来となっています。水とあるように水のたまり具合で時刻を表していたのですが、沖縄の気候は高温多湿のため水が蒸発してしまい正しく時刻を計ることができませんでした。そこでさらに詳しく時刻を計るために用いられたのが日影台といわれています。今の時代では漏刻門に関する資料がないため漏刻門の中まで復元ができていませんが漏刻門の役割を知ることができました。
『もうひとつの時計ー日影台(にちえいだい)ー』
漏刻門をくぐり広がる広場の真ん中に日影台がみえてきます。水時計で正確に測ることができない細かい時間を日影台が支えてきました。水時計にも正しく計ることができないように日影台は曇りや雨、夜中など日光が出ないときは計ることができません。そこで、ここでは水時計を使います。このように水時計と日影台はお互いの弱点を補うように琉球王国時代の時刻を支えていきました。この時刻を元に正午に東のアザナで当時の時報のお知らせ方を体験できる催し物もあるのでぜひ体験してみてください。
この度はお忙しい中インターンシップを受け入れてくださり、ありがとうございました。この一日を通して首里城は色々な国、たくさんの方々のおかげで成り立っていることを改めて感じました。私は生まれてから身近に首里城がある環境でしたが初めて聞くお話がたくさんあり、まだまだ学びが足りないなと思いました。ガイドの金城さんのお客様に対する気遣いや分かりやすく伝える姿におもてなしがたくさんつまっていると思いました。今回の貴重な体験を今後の進路に活かしていきたいと思います。