首里城正殿基壇(きだん)の遺構(いこう)は世界文化遺産に登録され、国指定史跡でもある首里城跡を象徴する大変重要な文化財です。遺構とは古い建物の一部が残されたもののことです。
正殿基壇の遺構
(奥の列に行くにつれ古い時代の基壇)
基壇とは、建物を支える土台のことです。これらの基壇遺構は、ほかの瓦等の埋蔵物や歴史的な情報と合わせて、首里城が少なくとも7回にわたって正殿建物が建て替えられたことを伝えています。
世界文化遺産は、「地球の生成と人類の歴史によって生み出され、過去から現在へと引き継がれてきたかけがえのない宝物」であり、過去から現在へ引き継がれ、そして未来へと伝えていくべき大事な人類共通の遺産です。首里城跡は、「琉球王国のグスク及び関連遺産群」の一つとして、ほかの8つの遺産とともに2000年に登録されています。
※正殿復元工事のため現在はご覧いただけません。ご了承ください。次回の公開は2026年となります。
〇世界遺産について
文化遺産オンライン 琉球王国のグスク及び関連遺産群
https://bunka.nii.ac.jp/special_content/hlink9
日本ユネスコ協会連盟
https://www.unesco.or.jp/activities/isan/
1. 首里城跡 2. 園比屋武御嶽石門 3. 玉陵 4. 識名園 5. 今帰仁城跡 6. 勝連城跡 7. 座喜味城跡 8. 中城城跡 9. 斎場御嶽 の9ヶ所です。
世界遺産に登録されたグスクの中でもひときわ目立っているのが首里城跡です。尚巴志が琉球を統一した頃には、すでに歴史の表舞台に登場していました。その後、450年近くの王国の政治、外交、文化の中心地となりました。
首里城正殿は、沖縄最大の木造建築物ということだけではなく、日本と中国の建築様式を見事に取り入れた当時の人々の知恵と、沖縄文化の独自性をもっともよく表わしています。
守礼門のわきにある石門と周辺一帯の森を『御嶽(うたき)』とよんでいます。
国王が首里城から出かける時は、ここ園比屋武御嶽石門で道中の安全を祈願していました。
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