こんにちは、10です。
先週は雷がなったり、突然の豪雨があったりと天気が不安定でした。
さらに、はるかかなたの海上では台風が2つも発生していたりとあわただしい天気の8月となっていますね。
さて、今日は前回に引き続いて植物園見頃マップで紹介している植物についてご紹介します。
ついでに園外へも飛び出して、写真を撮ってきた種類についてもご紹介したいと思います。
【ビルマネム(マメ科)
Albizia lebbeck (L.) Benth.】
沖縄県の自生種ではありませんが、ネムノキの仲間で、東南アジアを中心に北アフリカ沿岸まで分布している種類です。
葉は二回羽状複葉といい、小葉がたくさん付いて1枚の葉を形成しています。
花は黄緑色で、夕方から夜にかけて開花します。
細く伸びているのは、多数の雄しべで、ネムノキの仲間は同じような花をしています。
このビルマネム、沖縄では明治時代から導入されて植えられているとこのことで、比較的目にすることが多いのではないでしょうか?
夜になると、ネムノキの名前の通り葉を閉じて、眠ります。
葉を閉じている様子がわかるでしょうか?
葉の付け根に葉枕(ようちん)という組織があり、就眠運動により葉を閉じます。
(中学校で習ったような・・・)
お住まいの近くにあるようでしたら、ぜひご覧になってみてください。
では、公園外で私が撮影してきた沖縄島で見られるネムノキの仲間をご紹介します♪
実は沖縄島では、自生のネムノキの仲間が1種類生育していて、先月開花していたところでした。
【ヤエヤマネムノキ(マメ科)
Albizia retusa Benth.】
沖縄島を北限として、石垣島、西表島などで見られます。
分布は広く、台湾、タイ、マレーシアからミクロネシア、オーストラリア北部まで知られています。
葉はこちらも2回羽状複葉で、パッと見はビルマネムに似ています。
花は、ビルマネム同様枝先に集まって咲きますが、雄しべの先端が赤いため、全体的に赤く見えます。
ビルマネム同様、夕方~夜に開花します。
実は、朝と夕方2回ほど見に行ったのですが、やはり夕方咲きなので、夕方の方がきれいでした!
そして、最後はネムノキそのものです。
【ネムノキ(マメ科)
Albizia julibrissin Durazz.】
沖縄島には自生していないのですが、かつて植栽されて樹がポツリポツリと見られます。
本来の分布は、本州(東北地方以南)~九州、朝鮮半島、中国などです。
葉はこちらも二回羽状複葉なのですが、小葉が細かく数も多いのが特徴です。
花はヤエヤマネムノキ同様赤く見えますが、ヤエヤマネムノキよりも大きく見えるかと思います。
さて、本家本元のネムノキですが、こちらも夜になると葉を閉じてしまします。
また花も夕方~夜にかけて咲きます。
この写真は、数年前の5月下旬に撮影したものですが、関東地方などでは6月下旬~7月頃花がピークを迎えます。
意外に身近なところに、さまざまな種類の植物が知らぬ間に花を咲かせているかもしれませんよ。
植物園担当の10でした。
※今回ご紹介したビルマネムは、熱帯・亜熱帯都市緑化植物園のP1駐車場の休憩所側と、街路樹見本区にあります。