こんにちは!
熱帯ドリームセンターから109です。
昆虫と植物にはとても深いかかわりがあり
興味深いものばかりです。
1種の虫をとりこにするのか、
たくさんの虫にまんべんなくモテるのか、、
生き残り作戦の巧みなランたちに出会うたびに驚きがあります。
まもなく9月で終了する
「沖縄の貴重な昆虫展」では
今回が沖縄初公開となる“キサントパンスズメガ”を
展示しています。
“キサントパンスズメガ”はダーウィンに予言されていた生き物です。
マダガスカル島にのみ自生するラン“アングレクム・セスキペダレ”には
とても長い距(きょ)と呼ばれる、蜜をためる部分があります。
当時、知られていたマダガスカルのどの昆虫も、
この格段に長い距(きょ)の先にたまった蜜に届くものはいません。
そこでダーウィンは考えました。
「“アングレクムセスキペダレ”の蜜を飲める長ーいストローを持ったスズメガが必ず存在するはずだ!」
画像引用「クレスのランものがたり」より 文:からさわこうじ
ダーウィンの説はこうです。
---“アングレクム・セスキペダレ”は
確実に昆虫の頭に花粉を擦りつけて運んでもらうため、
距がどんどん長く進化した。
(距のより長いものが生き残った)
その蜜を独り占めできるよう
キサントパンスズメガの
ストローの部分「口吻」はどんどん長く進化した。
(口吻のより長いものが生き残った)---
これを「共進化」といいいます。
当時発見されていなかったスズメガの存在については
昆虫学者からの論争が起こりましたが、
ダーウィンの死後、予言してから40年後に
ついにマダガスカル島内で発見されました。
沖縄県内で“キサントパンスズメガ”を見られるのはこれが初☆
9月末までの「沖縄の貴重な昆虫展」でぜひお急ぎご覧ください!