寒い日には辛い植物を。
2013.12.15
12月になり、亜熱帯の沖縄にも寒さが感じられる季節になりました。暑く長い夏が今は恋しいと思う方も多いのではないでしょうか。
植物園の植物たちも夏とは違った表情を見せています。夏の間大きく育った植物は葉先から枯れ始め、きれいな花を咲かせていた植物は実りの時期を迎えています。ここ「みどりの相談所」の入口ではヒハツモドキという植物がトウガラシのような赤い実をたくさんつけています。
ヒハツモドキはもともと東南アジア原産の植物ですが、八重山を中心に沖縄で親しまれている植物の一つです。未熟な青い実を乾燥させて粉にしたものを「ピパーチ」と呼び、ヤギ料理やそばを食べるときに香辛料として用います。ヒハツモドキはコショウと近い仲間なので、ピパーチにもコショウのようなピリリとした辛さとスパイシーな香りがあります。実を一つ取って試しに切ってみたところ、小さいにもかかわらず強烈なコショウの香りがしました。
ピパーチには発汗作用や新陳代謝を高める作用もあるそうです。これからの寒い季節にピッタリですね!
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