今日は館内のビクトリア温室で開花した、ちょっと変わった植物をご紹介します。
↑ 開花した様子
↑ 花のアップ
↑ びっしりと生えた鋭い刺と、とっくり状に膨れた根元
東アフリカ原産のアデニア・グロボーサという多肉植物です。
トケイソウ科の植物なので、熱帯果実として有名なクダモノトケイソウ(パッションフルーツ)と同じ仲間になります。
でも、こちらは果実を食べるタイプではないようです。
茎や幹にびっしりと鋭い刺が生えており、根元部分の幹はとっくり状に膨らむのが特徴です。
開花期は1月ごろで、花は夕方ごろに開花し、開花直後はさわやかな香りが当たり一面に漂います。
翌日になると香りも弱まり、2、3日のうちには花は萎んでしまいます。
こ のアデニア・グロボーサは、2010年3月に熱帯ドリームセンターへ導入され、今回が初めての開花になります。 いつ花を咲かせるか、職員一同楽しみにしていたので、今回の開花で2年越しの想いがやっと叶いました。 花は全体の約6割ほどが一斉に開花し、その後、まばらに少量ずつ開花しました。
まだ少し蕾が残っていますので、この可憐な花の開花に出会えるチャンスはあと数回ありそうです。(予想です)
開花期が短く、開花に立ち会えるチャンスはそうないと思いますので、ぜひ熱帯ドリームセンターへお越しの際は、チェックしてみてください。お待ちしています!
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アデニア・グロボーサ
学名:Adenia globosa
科名:トケイソウ科
原産:東アフリカ(高度100から1,800メートルの高地で生育)
ア デニア属は約95種あり、アフリカで約60種、マダガスカルで約20種、アジアで約15種が分布している。そのうち本種は、根元の幹周りが最大で2.5m にまでなり、樹高は8mにまで生長するとのこと。 雌雄異株であり、 主に観賞用として一部の愛好家により栽培されている。