お知らせ
世界初!クロウミガメの赤ちゃんが誕生しました!!
2017.09.22 海洋博公園
海洋博公園・ウミガメ館では、2017年6月に、国内では稀種である「クロウミガメ」の繁殖に世界で初めて成功しました!
クロウミガメの赤ちゃん誕生までの経緯
- 1999年 雄個体の飼育開始
- 2009年 雌個体の飼育開始
- 2015年3月 本種の雌雄の同居開始
- 2017年3月 超音波画像診断によって雌の性成熟を初めて確認
- 2017年5月24日 交尾を確認
- 2017年6月25日 初産卵を記録
以後、6月から8月にかけて5回の産卵を行い、計262個の卵を産出しました。8月27日に初めて孵化を確認し、現在までに11個体が産まれています。
今回の繁殖成功によって、雌クロウミガメの成熟開始サイズや、卵形成に要する日数が明らかになりました。本種の繁殖生態については知見が乏しく、今後も飼育を継続することで、また新たな知見が得られることが期待できます。
クロウミガメ
≪学名≫ Chelonia agassizii
メキシコ・バハカリフォルニアからペルー南部、ガラパゴス諸島を中心とした東太平洋が主な生息地とされている。背甲と腹甲が灰色から黒色で、後肢基部の背甲においてくびれが認められることが特徴。国内では、南西諸島を中心に、沖縄本島でも稀に発見されている。
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