首里石嶺町にある工房でリズミカルな槌音を響かす『金細工またよし』
代々の祖は王府の抱え職人として、筑登之親雲上(ちくぺーちん)の位を受け、守礼門近くに工房を構えていましたが、その後、廃藩置県や先の大戦で多くの道具を失い金細工は途絶えてしまいました。
その後6代目の誠睦氏が復元に取組み、王朝時代から続く伝統的な金細工であるジーファー(かんざし)、結び指輪、房指輪を蘇らせ、その技は7代目健次郎氏の手に受け継がれています。
「先代と同じリズムで槌を叩けば、同じ形を作り出せる」と語る健次郎氏。
先代から受け継がれる技を次世代へと伝えるために、今も首里でもくもくと槌を叩きつづけています。
琉球が誇る貴重な伝統工芸である金細工、いつまでも末長く保存されていくことが願われています。
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