おきなわ郷土村 おもろ植物園
植物解説
アカテツ
アカテツ科の常緑中高木。海岸近くの石灰岩や、屋敷などに生える。楕円形の果実の中には黒色の種子が1~2個入っている。花期は4~6月。
アコウ
クワ科の高木。海岸の岩や石灰岩地に生える。高さは15m以上、直径1m近くになる。夏になると落葉する珍しい木。実は淡紅色で白点がある。
イトバショウ
バショウ科。インド東部からメラネシアに分布する。花序や偽茎は食用で、偽茎の繊維から芭蕉布を織り上げる。
イヌマキ
マキ科。本州から沖縄に分布し、秋に赤紫色に熟した花托を付ける。海の近くに多い。花期は3~4月。
ウラジロエノキ
ニレ科の中高木。山野の道ぞい、林の緑などに生える。
高さ15m幅60cmに達する。茎は灰白色で葉には細い鋸歯があり、黒い実が熟する。
オオハマボウ
アオイ科の小高木。方言名はユーナ。防潮林として海岸砂地や、木陰用として庭などに植えられる。花は淡黄色で枝の上部につく。
ガジュマル
クワ科の常緑高木。海岸地域に多く自生する。気根が発達し、独特の樹形を形成する。防風林、公園樹、庭木、街路樹などに広く利用される。
カンヒザクラ
バラ科の落葉高木。高さは8mに達する。紫紅色のがくをもつ花が2~3個ずつ葉より下に下垂して開く。
ゲッキツ
ミカン科の常緑高木。県内の石灰岩地帯に自生する。方言名はギギチ。花は白く芳香があり、庭木、生垣、道路緑化などに多く利用される。
ゲットウ
ショウガ科。原野、山のすそ野、畑の周囲などによく生える。美しい花を多数つけ、葉はオニモチを包むのに使われる。
サルスベリ
ミソハギ科の落葉性の中木。原産地は中国南部・インド。樹皮は赤褐色で、はがれて滑らかであることから猿滑りの名の由来となった。花は紅または白色。花期は6~9月。
シャリンバイ
バラ科。車輪梅と書く。本州、九州に分布し主に海岸に生える。花期は5月。
センダン
センダン科の落葉高木。山野に自生する。別名ジンダンギ。成長が早く大木となり、家具や建築材、公園樹、街路樹などに利用される。
ツワブキ
キク科の常緑の多年草。山野に生える。葉はハート形で光沢があって厚く、柔らかい。晩秋に高さ60cmくらいの花茎がのび、黄色の花を多くつける。
テリハボク
オトギリソウ科の常緑高木。海岸に生える。磨けば光沢がでて高級家具に利用される。花は白色で果実の中には大きな種子が1個入っている。花期5~6月。
ヒハツモドキ
コショウ科の常緑蔓植物。原産分布はジャワ、スマトラ、タイ。方言名:ヒハチ他
茎から気根を出し、壁面に吸着するので、石垣に限らすコンクリートブロック塀などの壁面緑化に使える。野趣のある景色となる。
ビロウ
ヤシ科の常緑高木。根元から上部まで一本立ちの木。高さは10m以上に達する。葉先が細かく裂けて垂れ下がっているのが特徴。楕円形の果実は初め緑色、のちに黒紫色になる。
フクギ
オトギリソウ科の常緑高木。円筒形の幹がまっすぐに立ち、葉質は厚く、古くは防風林に使われた。樹皮からは紅型の材料となる染料が取れる。花期は5~6月。
フクマンギ
ムラサキ科の常緑低木。石灰岩地に生え、高さは1~3mくらい。葉の上面にはざらつく剛毛がある。花は白色で、果実は球形で黄赤色。
ホテイチク
イネ科。布袋竹と書く。中国に分布する。節間がふくれた様子を布袋さまの顔にたとえてこの名前が付いた。
マサキ
ニシキギ科。石灰岩地や海岸の岩礁に見られ、庭木としても利用されている。高さは3mくらい。花は長い柄に白緑色の小さな花をつける。
モモ
バラ科。園芸品種が多く果樹用と観賞用がある。花期は3~4月。
リュウキュウコクタン
カキノキ科の常緑中高木。高さは10mくらい。八重山、与那国には自生もあるが、本島内では庭木として広く用いられる。心材は三味線のさおとして重宝されている。花期は5~6月。