令和元年10月31日に発生した首里城正殿周辺火災においては、多くの皆様にご迷惑、ご心配をおかけいたしました。被災した美術工芸品の状況について、令和2年度にその状況調査を行いました。調査結果は、外部有識者からなる首里城美術工芸品等管理委員会において精査が行われ、高良倉吉委員長(琉球大学名誉教授)より、今後の修理計画、管理方法などについての提言をいただきました。報告書「首里城美術工芸品等管理委員会 報告書 概要版」は、首里城美術工芸品等管理委員会 報告書についてからご確認ください。
令和3年度より、委員会の提言に基づき、以下の美術工芸品について修繕を行う予定になっています。
黒漆牡丹七宝繋沈金食籠
蓋表に残る紙繊維 |
カビ等の汚れと亀裂 |
膠を含ませる作業 |
塗膜押さえ作業(複数回行う) |
亀裂の際に漆を含ませ、塗膜の圧着を行う |
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闘鶏図(闘鶏花房之図)
表装の解体除去 |
欠損箇所の補修 |
折れている箇所への補修 |
総裏打ち |
令和4年度については、令和3年度から継続している漆器2点を含め17点、絵画を2点、陶磁器類3点を修理する計画となっています。
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