沖縄の民家・貫木(ぬきぎ)屋【ヌチジヤー】

  1. 沖縄の民家・貫木(ぬきぎ)屋【ヌチジヤー】
沖縄の民家のつくりは、大きくわけて(あな)屋【アナヤー】と()ばれる()っ立て小屋と、貫木(ぬきぎ)屋【ヌチジヤー】と()ばれる木造(もくぞう)建築(けんちく)があります。地頭代の家は、貫木(ぬきぎ)屋【ヌチジヤー】形式の本瓦葺(ほんかわらぶき)建築(けんちく)です。
礎石(そせき)の上に柱を建て、足固(あしがた)め((ゆか)下の柱の間に取り付けた横木)や(ぬき)(柱を貫通(かんつう)させ(くさび)で固めた横木)、(けた)(柱の上に(むね)の方向に(わた)して(ささ)える横木)を、()(くさび)(せん)等で固めた構造(こうぞう)とします。

座敷(ざしき)の外側90㎝~1.2mの位置に雨端(あまはじ)【アマハジ】柱を建てて(のき)を深くし、台風などの風雨に(そな)えています。

(ゆか)高を高くすることによって、高温多湿(たしつ)(あく)条件(じょうけん)にありながら、建物外回りの腰下(こしした)部材の腐食(ふしょく)防止(ぼうし)ができ、維持(いじ)管理にも効果(こうか)をもたらしています。