血縁(けつえん)(門中(むんちゅう))の宗家(そうけ)

  1. 血縁(けつえん)(門中(むんちゅう))の宗家(そうけ)
琉球(りゅうきゅう)王国の時代、百姓(ひゃくしょう)転居(てんきょ)(きん)じられるなど、さまざまな制限(せいげん)がありました。1689年に系図座(けいずざ)(代々の生没(せいぼつ)業績(ぎょうせき)を期した家譜(かふ)(とど)け出る役所)が設置(せっち)されると、系持(けいもち)()【サムレー】)と無系(むけい)百姓(ひゃくしょう))の区分はいっそう明確(めいかく)となり、身分制度(せいど)確立(かくりつ)されていきます。父方の血族でつながる門中【ムンチュウ】というつながりは、祖先(そせん)崇拝(すうはい)身分制度(せいど)が結びつき、一族の結束を維持(いじ)してきました。

門中【ムンチュウ】は男性(だんせい)を中心とした同じ先祖(せんぞ)(つな)がっている一門で、(とつ)いできた(よめ)婿養子(むこようし)、養子や養女は門中(むんちゅう)に入りません。特徴(とくちょう)としては、
()()(生没(せいぼつ)業績(ぎょうせき)記載(きさい))や系図(けいず)直系(ちょっけい)家系図(かけいず))のように一門である記録がある(農村では記録を前提(ぜんてい)としない)。
門中墓(むんちゅうぼ)がある。宗家(そうけ)の行う祖先(そせん)祭祀(さいし)に参加する。
・養子を同じ門中(むんちゅう)から取る。
などの決まりがあります。