熱帯ドリームセンター

バニラ

バニラとは?

バニラ バニラの花

 科名:ラン科 学名:Vanilla planifolia

 バニラがランと聞くとほとんどの方は驚きますが、バニラ属は世界の熱帯に約100種が分布するれっきとしたランの仲間です。アイスクリームでお馴染みのバニラはその中でも「プラニフォリア」と呼ばれる種類であり、世界中の熱帯地域で栽培され、最も重要な天然食品香料のひとつです。茎はつる状で樹幹などに付着しながら伸びる性質をもちます。

美ら島植物園(熱帯ドリームセンター)では4月から5月にかけて開花がみられます。沖縄(日本)にはバニラの花粉を運んでくれる昆虫がいないため、人工受粉が必要です。花は朝9時頃に満開し、2時間程で閉じるため、手早く作業を行います。そして受粉から半年が経過した10月頃、黄変前の果実を収穫します。

キュアリングの方法

バニラ バニラの花 バニラの果実 バニラ完成

 バニラの果実は収穫時では緑色で堅く、香りは全くありません。「キュアリング」と呼ばれる発酵熟成を経てはじめて特有の甘い香りが生まれます。
「キュアリング」の方法は国によっても様々です。ここではポイントを紹介します。

①70℃のお湯で約3分温める。
②毛布に包み箱の中で2日間蒸らす。
③3時間の天日干し&蒸らし作業を2週間程繰り返す。(この段階で果実重は約半分に減少。発酵がすすみ甘い香りが漂います。)
④その後4カ月程保存して最終的に果実の重さ1/5程度になった頃で完成です。

バニラの香りには甘いだけでなく心をおちつける作用があると言われています。最近ではケーキやシュークリーム等に合成ではなく本物のバニラを使った高級製品にも人気が高まっています。これからますます需要の高まる植物の1つになるでしょう。