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令和8年の正殿完成まで長い時間がかかることから、その間も来園者の皆様に楽しんでいただきたく、「見せる復興」の一環として木材倉庫の壁面に、復元予定の首里城正殿のイメージ絵を描きました。復興途中の首里城の新たなフォトスポットとしてもお楽しみいただけます。
沖縄県内4つの企業・団体から、2026年の首里城正殿完成へ願って、県内45酒造所の泡盛(一升瓶90本)を入れた「一石甕」が首里城公園に寄贈されました。現在、この一石甕を首里杜館1階に展示しています。4年後に正殿が完成したあかつきには、蓋を開けて熟成がすすんだ泡盛を来園者に振る舞う予定です。
沖縄県では、首里城復興へのさらなる機運醸成を図るため、自動車ナンバープレートに「首里城」を図柄として取り入れる方針です。一般公募等で選ばれた9作品の中から、県民の皆様による人気投票を実施した結果、12,625件もの投票があり、こちらの作品に決定しました。大変多くの皆さまにご参加いただき、心から感謝申し上げます。
首里城復元における持続可能な保存修復等の技術を有する人材の育成を進めるため、関係機関(沖縄総合事務局・沖縄県・沖縄美ら島財団・沖縄県立芸術大学)による、技術継承・人材育成の連携協定を締結しました。首里城復元事業をモデルケースとした人材育成の仕組み構築を目指します。
沖縄県、琉球大学、県立芸術大学では、「首里城の復興、まちづくり、琉球文化のルネサンス」をテーマとしたシンポジウムを開催しました。研究者、行政、地域団体など、首里城に関わる幅広い方からの報告が行われ、復興について学ぶ有意義な機会となりました。
首里城火災から約3年、正殿復元工事の本格的なスタートに向けて、工事の進捗と安全を祈願する起工式を開催しました。当日は、再建に使用する御材木(オキナワウラジロガシ)へのノミ入れセレモニーも行いました。令和8年秋の正殿復元を目指し、引き続き復元の歩みを着実に進めてまいります。
令和4年度の首里城復興祭は木曳式・木遣行列、首里城正殿起工式が同時に開催され多くの方々が訪れました。新たに完成した木材倉庫等を回る「復興特別見学ツアー」や伝統芸能や現代版組踊などが開催され、令和の復元の始まりを彩りました。
正殿復元工事の起工式とあわせて、令和首里城復興イベント実行委員会(県・国頭村・那覇市・沖縄美ら島財団)では、琉球王国時代の祭事に倣った「木曳式」を実施し、寄附金を活用して調達した御材木(オキナワウラジロガシ)を国頭村から運搬し、多くの方々が見守る中で無事に首里城へ納めることが出来ました。皆様の首里城への思いを着実に復興へつなげてまいります。
沖縄県と「首里城復興におけるDX 活用に関する連携協定」を締結しているSCSK(株) は、同社が運営する首里城復興DX 共創ラボを、首里城復興祭の期間中に一般公開しました。当施設では、デジタル技術を活用した体験型コンテンツなどを展示しており、首里城の魅力伝達、復興をデジタルトランスフォーメーションで後押しする取り組みを紹介しています。
首里城復興DX共創ラボ(外部リンク)正殿復元工事で使用する大径材(木材)が、令和4年10月に木材倉庫へ搬入されました。搬入された大径材は今後、宮大工の手によって加工され、新しい正殿の建設に使用されます。令和4年度中は引き続き大径材等の搬入が行われますので、運が良ければ搬入の瞬間を見る事が出来るかもしれません!
木材倉庫・原寸場が令和4年9月に完成し、これに合わせ、見学デッキも設置しています。見学デッキに設置した大きな窓ガラスからは、宮大工の作業風景が直接見られるほか、デジタルサイネージ等を設置し、正殿復元までの工程や木材倉庫内での作業内容などの最新情報を紹介しています。
火災により焼失した首里城正殿の破損瓦を、粗割りする作業を実施しています。粗割りされた破損瓦はシャモット(粗割りした瓦をさらに粉末状にしたもの)となり、新しい正殿に使用される赤瓦の材料として生まれ変わります。
火災後、遺構の状態確認や保護処置を行ったうえで、令和2年6月より正殿遺構を覆屋内部で公開していましたが、今年11月の正殿本体復元工事の着工に向けて、遺構の公開を5月22日で終了し、保護作業に着手しました。次に一般公開されるのは令和8年の正殿完成後となります。
正殿復元に向けて木材倉庫・原寸場の整備を行ってきましたが、鉄骨の建て方が始まりました。鉄骨の柱が立ち上がり梁等も架けられ屋根や外壁も付いてくると、大きな建物が出来上がってきます。復元にむけて着実に工事が進んでいるのが遠くからでも分かるかと思います。
令和の復元に向け、琉球文化・歴史を学び、体験できるイベントを開催しました。参加者の皆様には、首里城の破損瓦でつくる漆喰シーサーづくり体験、夜の首里城で堪能する琉球芸能や、首里の旗頭演舞などをお楽しみいただきました。令和4年度も復興イベントを実施しますので、ぜひご参加ください!
正殿の復元には、久志地域で調達される天然の材料を使った沖縄県産の「久志間切弁柄」の使用を検討しており、試作した弁柄を用いて漏刻門へ試し塗りを行っています。3月末には漏刻門の塗り直しが完了し、久志間切弁柄とこれまでの弁柄との色の違いがご覧いただけます。
沖縄県では、持続可能な循環型林業の取組の一環として、首里城正殿に活用する県産材であるオキナワウラジロガシについて、後継木育成に向けて取り組んでいるところです。国頭村内にある小学校の児童を対象に、「国頭村と首里城のつながり」を学ぶ出前講座、オキナワウラジロガシ後継木の苗木づくりを行いました。
「首里城復元に向けた技術検討委員会」において進めている首里城正殿の復元に係る技術検討の状況について、一般の皆様への報告会を開催しました。(YouTube配信あり)
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