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正殿の軸組建方・小屋組工事が終わり、ついに骨組みが完成しました!柱や梁など、22府県から調達された木材513本が使われています。建方工事に携わった作業員は延べ6000人にものぼります。
2階御差床の天井部分「小屋丸太梁」に使われるのは、沖縄県国頭村産のオキナワウラジロガシです。約6mあるこの大木は、一人の宮大工が手斧(ちょうな)という道具を使って手加工を行いました。
現場公開に合わせて、伝統的な復元技術を間近で見て・体験できる宮大工体験イベントを実施しました。「鉋(かんな)」を使って木材を削るコーナーでは、大人も子どもも楽しそうに宮大工の技を体験していました。
正殿工事の立柱を記念して、普段立ち入ることのできない工事現場(素屋根)を特別に公開しました。約2,700人の来園者が訪れ、今しか見られない復元途中の正殿を間近で見学していただきました。
火災から約4年、ついに本格的な正殿本体工事が始まりました。1本目の柱は、国王が政治や儀式の際に出御する「御差床(うさすか)」の部分で、奈良県から調達されたヒノキを使用しています。
建築中の正殿を雨や風から守る「素屋根」に併設した見学エリアをオープンしました。日々進んでいく正殿工事の様子を窓ガラス越しにご覧いただけます。1階から3階まであり、映像展示や木材などを触って楽しめるスペースもあります。
正殿2階の御差床上部に使われる梁「天井額木」が搬入されました。火炎宝珠や龍など、細かな彫刻が施されています。
首里城正殿の柱を支える「礎石」が搬入されました。外周部分には与那国島で採れた細粒砂岩「フルシ(ニービ)」を使用します。十字型の溝は通風を確保し腐食を防ぐための工夫です。
「首里城復元に向けた技術検討委員会」での検討状況について、一般の皆様への報告会を開催しました。平成と令和の復元の違いなど、YouTube配信を含めた多くの方が各委員からの説明に聞き入っていました。
実物大の寸法で描かれた図面のことを原寸図といいます。縮小された図面からは読み取れない細かい部分の寸法を求めるために、原寸大の図面を描く必要があり、宮大工が技術や経験に基づいて原寸図を製作しています。
首里城復興の進捗状況を共有すること、また、首里城に象徴される琉球の歴史・文化を、観て、学んで、楽しんでいただき、その魅力を再認識する機会にすることを目的に、首里城復興イベントを開催しました。令和4年度は、破損瓦を使った漆喰シーサー作りや地域の旗頭演舞、首里城で生まれた芸能「組踊」の舞台やプロジェクションマッピングなどをお楽しみいただきました。
正殿復元工事で使用する木材の加工が始まりました!専用の機械で加工するだけでなく、宮大工による手作業も行われています。
首里城公園のインフォメーションセンターである「首里杜館」のビジターロビーが、ガイダンスホールとしてリニューアルしました。首里城復興の今を知る「見せる復興」や、沖縄の歴史文化、首里城と周辺史跡や街歩きに関する情報を、アナログとデジタルを活用したコンテンツで、子どもから大人まで幅広い年齢層の方々に、首里城の新たな魅力を体験していただける施設となっています。
正月三が日は新年の始まりを祝う「新春の宴」を開催し、県内外から多くの方が訪れました。琉球王国時代の正月儀式「朝拝御規式(ちょうはいおきしき)」の一部を再現したほか、宮廷音楽「御座楽(うざがく)」の演奏や「琉球芸能の宴」の公演など、新年の幕開けを華やかに彩りました。
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