与那国(よなぐに)の屋敷(やしき)と建物

低い石垣(いしがき)生垣(いけがき)でめぐらされた屋敷(やしき)内には、主屋【ウブダ】と台所【チムヌヤ】の二(とう)の建物、周りに家畜(かちく)小屋、小さな野菜畑【アタクイ、カグ】が配置されています。与那国島(よなぐにじま)では、竹は建築(けんちく)材料としてよく使われ、垣根(かきね)をはじめ(かべ)(ゆか)、戸、屋根裏(やねうら)の下地材料にいたるまで、多くの竹材が使用されています。また、北側に菜園をつくり、強い日差しを和らげて日陰(ひかげ)を活かした(すず)み台【ダイティ】を置くなど、島の特性(とくせい)に合わせた、生活の知恵(ちえ)がうかがえます。
ここに表示(ひょうじ)された建物などの名前【カタカナ表記】は与那国島(よなぐにじま)の方言です。