おきなわ郷土村 おもろ植物園
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集落の成り立ち
伝統的な集落の形成のしくみ -遠い昔の人々に遭遇-
沖縄の集落は、おおよそ小高い丘「腰当て(クサテ)の森」を背に、その南側の中腹や麓斜面に集落を造ります。その中央(または左右)の最上部に村落の本家(宗家)が位置し、 そこから一段下がった左右に次位の宗家が並びさらにその下方前面に分家が末広がりに配置されます。
また本家の背後には、村落の守護神を祀る神聖な場所「御嶽(ウタキ)」があり、本家からその御嶽に通じる神道が設けられています。
海のかなたから人々に幸福と平和をもたらすとされるニライ・カナイの神を招請する場所は、遠く海の見える所か丘の上に定められています。このようにして沖縄の人々は海と森に囲まれ集落を形成してきました。
- 「村」という語の使用は島津の琉球入りの頃からで、集落のことは血縁共同体としての「マキョ(マキ)」と呼ばれていました。
- 小高い丘「腰当て(クサテ)の森」は、神が鎮座する場所です。
- 「御嶽(ウタキ)」の構造で神の鎮座する聖なる場所を「イビ」といいます。その前を「イビヌメー」と称し露天に石の香炉や台石が置かれています。