琉球には御嶽や火の神(ひぬかん)を祀ることで、国家の安泰や繁栄を祈る独自の祭祀儀礼があり、その儀式を司るのは女性たちの役目でした。
琉球の神女組織は聞得大君加那志(チフィジンガナシ)を頂点に、首里三平等に三名の大阿母志良礼(オオアムシラレ)を配置し組織化され、大阿母志良礼は首里城や首里地域における祭祀行事を司祭したほか、琉球全土の神女を統治する役割も担っていました。
首里城内と首里地域の祭祀には密接な関係があり、祭祀儀礼の中には城の内側と外側を巡拝する行事も行われています。
このコースでは、聞得大君や大阿母志良礼が祀った首里の中でも重要な拝所を巡ります。