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首里城正殿の新たな防火対策の一つとして、城壁の外部から内部へ水を送り込むことのできる連結送水管という消防隊専用の送水用配管を導入することを決定しました。現在、正殿の東側にある後之御庭では、連結送水管をはじめ、今回の復元で新たに正殿へ設置するスプリンクラーや屋内消火栓などの配管工事を行っています。
首里城の復興が日々進む中、火災の影響を受けた首里城正殿の赤瓦を利活用するため、漆喰はがしのボランティアが、再開されました。これまで、のべ3000名を超える、県内外の皆さまのご協力いただき、ボランティア募集もこれで最後となりました。
開園記念に開催されていた「首里城祭」が、首里城火災の節目と重なることから「首里城復興祭」へと改称し、これまでの琉球文化の普及啓発、沖縄の観光振興に加え、首里城復興への思いを馳せる機会の創出及び気運を高めることを目的に開催されました。
首里城正殿復元に使用する木材を保管する木材倉庫等の整備に先立ち、仮設見学デッキ及び解説板等が完成しました。これから始まる正殿復元工事の過程や御庭エリアの歴史に関する展示がご覧いただけます。また、見学通路からは龍潭や首里の街並みを広く見渡すことができます。
首里城御庭の磚瓦(せんがわら)の撤去作業を行い、帯状に敷かれている赤いタイル状の磚瓦(約1万4千枚)を一枚ずつ撤去し、再使用できるものと破損したものに分別します。再使用が難しいものは首里城復興イベントなどで利活用し、首里城への思いを形として残していく予定です。
沖縄県とSCSK株式会社は、首里城復興基本計画に基づき、相互の有する資源の効果的な活用と、緊密な連携及び協力により、首里城公園及び周辺地域においてデジタル技術を活用した新しいまちづくりの推進に寄与することを目的とし、「首里城復興におけるDX推進に関する連携協定」を締結しました。
火災により建物北側部分の屋根や外壁などを焼失した奉神門は、令和2年9月より応急復旧工事を行い半年かけて完成しました。赤瓦の原料となる赤土はうるま市、クチャ(泥灰岩)は南城市より採掘しています。沖縄県内の瓦工場で製作した赤瓦約13,000枚を使用し、外壁や軒部分にも県内職人の手により漆塗りが施され美しい姿を取り戻しました。
地域の皆様と作り上げるイベント「首里手作り市」を開催しました。ミツバチ教室、琉球伝統菓子手作り体験、子ども旗頭演舞、子ども御開門体験など、地域連携で賑やかに行われました。
3月20日(土・祝)より、首里城赤瓦の漆喰はがしボランティアを再開しました。これまでに、県内外より約3,000名の皆さまが参加され、赤瓦約19,000枚の処理が完了しました。漆喰をはがした赤瓦は品質を確認した後、今後復元する北殿や南殿などの建物へ再使用します。
正月イベント「新春の宴」を開催しました。「国王・王妃出御」や「琉球芸能の宴」が行われ、御座楽演奏や首里城公園「朝賀の儀式」パネル展、首里城応援寄せ書き・作品展など様々なイベントも同時開催しました。
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