はいさい!ハクタクおじぃじゃ。
今日も首里城の収蔵品の中から、
今南殿で展示している展示品を紹介するぞ。
今回紹介するのは、「黒漆山水螺鈿中央卓(くろうるしさんすいらでんちゅうおうじょく)」という漆器じゃ。
黒漆(くろうるし)に螺鈿(らでん)で、山や川などの自然の風景を描いた中央卓(ちゅうおうじょく)じゃ。
螺鈿は少し離れて七色に光る貝を見るのも良いが、近づいて見るのもお勧めじゃ!
近くで見ると、たくさんの小さな貝を組合わせて模様が描かれていて、
当時の技術の高さや繊細さが分かるぞ!
中央卓とは、床の間を飾る調度品のことで、上の台には香炉を置き、
下の台には、一輪挿し等に花を活けたんじゃ。
首里王府が、薩摩の藩主や大名、徳川将軍等に献上した典型的な漆器じゃぞ。
また、首里城内の南殿や書院等の床の間にも、このような中央卓が使用されたものと
思われているんじゃ。
下の写真は、戦前に森政三という人が中城御殿の大広間(おひろま)を撮影したものじゃ。
床の間の右側に中央卓が飾られているのが分かるかのう。
よく見ると、上の台に香炉のようなもの、下には一輪挿しの花が活けてあるのが分かるぞ。
中城御殿は琉球国王の世子、つまり次の国王となる王の子が住んでいたお屋敷じゃ。
このように王家などで床飾りとして使われたんじゃな。
ちなみに、この写真は、レストランや駐車場のある首里杜館一階の情報展示室で行われている
「懐かさん中城御殿―森政三コレクション中城御殿古写真展―」で7月2日(火)まで
見ることができるんじゃ!
首里城に来た際にはそこも見るとより一層楽しめるぞ!
「黒漆山水螺鈿中央卓」は、首里城南殿二階特別展示室で5月16日(木)まで展示しているので
是非ご覧下され。
ハクタクおじぃ