お城の中で案内する際、いろんな質問を受けますが、皆さん共通している内容が多いので、
中でもよく受ける質問にお答えします♪
Q,御庭の赤い通路(浮道)が斜めになっているのはなぜ?
A,はっきり申し上げると、不明です。
もとは正方形だったものが、首里城の増改築により、徐々に歪んでいったとされ
ていますが、歪めた理由は記録として残っていないんです。
なので、いろんな説があります。
風水で集めた気を閉じ込めるためとか、儀式の際、国王に役人の顔が1人ずつ
ずれて全員見渡せるようにとか、西向きの正殿裏(東)から太陽が登り、
沈むまでの道筋を浮道で示しているとか、国王が使用する建物と神が降り 立った
とされる首里森御嶽を浮き道で結んでいるとか、いろいろありますが、 どれも定説に
はいたっておりません。
Q,シーサーの口が開いているのが雄?閉じているのが雌?
A,実は・・・口の開きに雌雄関係ないんです。
開いた口は始まりを意味する阿の形、閉じた口は終わりを意味する吽の形。
お寺の入口に立っている、仁王像をイメージしていただくとピンと来る方も多いか
と思います。
14世紀頃から広まった仏教の思想を取り入れた形なのです。
はるか遠いオリエント文明から中国を通じて琉球にやってきた獅子たちはシーサー
と呼ばれ、時代が変わり沖縄県になってからは一般にも広まり、街中のあちこちで
見る事ができます。沖縄の人々に守り神として愛され、いろんな願いがこめられる中
で雌雄の区別が生まれたとされていますが、首里城のシーサー・ドラゴンには雌雄
区別がありません!資料に基づき阿吽の形としています。
さて、長くなってしまうので今日はこの辺で☆
また次回他の質問にお答えしますね(^▽^)
御庭案内