皆さん、いかがお過ごしでしょうか?
首里城公園では、沖縄の歴史に興味のある方にとって、熱くなるような展示会を開催しています。
その名も
「懐かさん 中城御殿 森政三コレクション中城御殿古写真展」です!
…「懐かさん」って?と思われた方もいらっしゃるかと思うので説明しますと、
「懐かさん」と書いて「なちかさん」と読むのですが、これは「懐かしい」と同じ意味の沖縄方言読みです。
次に、今回の企画展のテーマとなっている「中城御殿」についてですが、
琉球王国時代、王子(皇太子)が住んでいた屋敷が首里城のすぐ近くにありました。
その屋敷は「中城御殿(なかぐすくうどぅん)」と呼ばれていましたが、
第二次世界大戦(沖縄戦)によって破壊されてしまいました。。。
その面影はもちろん、当時を知る方も少なくなり、その屋敷に関する資料も無くなってしまったと
思われていたのですが、昨年、この「中城御殿」の設計当時の屋敷の間取りが描かれた唯一の図面が、
ある方の残した古写真の中から発見されました!!
ある方とは、森政三(もりまさぞう)さんと言い、守礼門や戦後の園比屋武御嶽石門の
修理・復元に携わった文部省技官でした。
彼は、県内の様々な文化財や文化財建造物に関する図面・写真・拓本・修理資料等を
持っていたのですが、その膨大な資料の中に、当時の中城御殿の様子を窺い知ることができる
第一級資料が埋もれていたのです。
しかも、この資料は現在、当首里城公園管理センターが収集を行った結果発見されたのですが、
何だか、歴史を公開している側として、運命的なものを感じます☆
この企画展は、今年の7月3日(火)まで開催されていますので、
今では見ることの出来ない「中城御殿」を、ぜひご覧になりにいらして下さい♪
設営したての展示室の様子
ヒロシ