皆さんこんにちは!
こちら沖縄は、日中、半袖でも過ごせそうな日が2・3日続き、「冬は終ってしまったのか!?」と思わせるぐらいの暖かさで、テレビで見る県外の様子に、改めて、沖縄の季節感って、あってないようなものだなぁ…と思ってしまいます。(だけど、そんな沖縄も私は大好きです♪)
そんな気候のせいだからでしょうか?
実は遥か昔の紅型衣裳の中に、面白い一枚があるので紹介します!
この衣裳は、皆さんがよく目にされるカラフルな色の紅型衣裳とは違い、沖縄の深く広大な海を思わせる藍色一色の紅型衣裳なのです(☆。☆)
その藍色一色の紅型に、様々な模様が描かれているのですが、その中に、丸いボールの様な模様があります。
実はこの模様、「雪輪」と言って、雪の降るはずのないこの沖縄で、雪の結晶が模様になっているんです(☆。☆)!
ちなみに、様々な模様って?と思われた方の為に、どんな模様があるのか、お教えしますと…
藍色一色の紅型衣装
縦に走る雷と、雪輪、雪輪の中の龍と菊
◇肩から足元にかけてタテに走る、雷の様なギザギザ模様
(これは、夏を表す模様と言われています。)
◇丸いボールの様な模様の中に、龍や菊の花が描かれた模様
(この中の「菊」は、秋を表す模様と言われています。)
◇丸いボールの様な雪輪模様
(これは、冬を表す模様と言われています。)
となっています。
さて、この紅型衣裳、どんな人が着ていたと思いますか?
普通ならやっぱり「着物=女性」となるので、女性が着ていたと思われがちなのですが、当時、ギザギザの雷模様は大きな音を立てるので、勇ましい模様と考えられていて、更に「龍」の模様が描かれている事もあり、男性用(たぶん少年用)だったのでは…?
と考えられているようなんです(☆。☆)!!
また、一枚の紅型に、夏・秋・冬を表す模様が散りばめられているなんて、何とも季節感の無い!?とんちんかんな衣裳なのかもしれませんが、内容を知ると、それも沖縄っぽくて面白い衣裳だと思いませんか?
そんな面白い紅型衣裳が、ただ今開催中の企画展「首里城のデザイン ? ―Shurijo & Dragon―」にて展示中ですので、首里城へお越しの際は、今回お話した内容を思い出しつつご覧いただけますと、より一層、企画展が楽しめると思います♪
更には、本日(2月15日)放送される「風に吹かれて首里城めぐり」(FM沖縄:毎週木曜日・9:45より放送中)
にて、「なるほど!」と思うお話が聴けると思いますので、そちらも併せてお聴き下さい☆
※「放送を逃してしまったーっ!」と言う方にも安心の、ポッドキャストも配信中ですので、ぜひぜひダウンロードしてお聴き下さい★
ひろし