みなさん、お元気かニャ?カミマヤァーです。
今日は、5月17日から首里城公園南殿二階特別展示室で
第二弾がスタートした「守れ!琉球の宝」に展示されている、
琉球王国時代の珍しい書を紹介するニャ♪
この「馬執宏 書」は、赤い本紙が、眼を引き付ける書だニャ。
この書を書いたのは首里士族の「豊平良全(とよひらりょうぜん)」という人だよ。
唐名が「馬執宏(ばしゅうこう)」というんだニャ。
馬執宏さんは、北京の「国子監(こくしかん)」という中国でも
最高レベルの学校に留学して一生懸命勉強した人だったんだ。
それで琉球に帰ってきてからは、国王の家庭教師や、学校の先生をしたんだって!!
この書は19世紀前半に書かれたものだけど、首里城に来た時、
紙は虫食いの跡やしわや折れが入って、痛々しい姿だったんだ。
修復前
そこで、掛け軸を作り直すことになって、その時に、この紙について調査してみたんだ。
すると…この赤い紙は竹の繊維で作られた「竹紙」ということがわかったんだニャ。
竹紙は、中国でよく作られていたんだって。
そして、この紙の赤い斑点模様はカイガラムシから取れる染料を使っているらしいんだ。
もしかしたらこの紙は、馬執宏さんが、中国留学から琉球に戻る時に
持ち帰った物かもしれないニャ♪
修復後