はいたい☆
皆さんいかがお過ごしでしょうか?
ここ最近の沖縄は、日曜日の天気がほとんど悪いのですが、
そんな中、清明祭(ウシーミー)のシーズンを迎えています。
「ウシーミー?」と思った方も多いと思いますが、沖縄は先祖崇拝を
重んじている家が多く、その先祖供養を行うお祭りがウシーミーです。
ウシーミーでは、お墓に親戚一同がそろって集まり、重箱に入れた
料理や酒、お茶、お花をお供えし、線香を焚いて、紙銭(ウチカビ)を
焼いたりします。その後、お墓に供えた料理を皆で食べるのですが、
その風景が、まるでピクニックをしているように見えたりして、県外
からの方が見ると、「お墓に集まって、一体、何をしているんだ?」
といった感覚になると思います。
さて、このウシーミーは昔から行われている年中行事の一つですが、
外で食事や飲食をする為に使用された道具にはどのような物が
あったと思いますか??
今回は、首里城公園が所蔵する資料の中から2点、ご紹介したい
と思います。
まずはピクニックセットのような道具をご紹介します。
下の資料は、黒漆山水楼閣螺鈿提重(くろうるしさんすいろうか
くらでんさげじゅう)と言います。
「提重」とは、重箱と酒ビン、皿などが取っ手の付いた木枠の
箱の中に納められた、持ち運びの 便利な道具となっているん
です!
しかもこの「提重」、戦前にあったことが確認でき、王族が所有
していた琉球漆器と類似した資料であることが分かる、貴重な
資料でもあるんです(☆。☆)
次は現代で言えば魔法瓶のような道具をご紹介します。
下の資料は、朱漆山水楼閣人物箔絵湯庫(しゅうるしさんすい
ろうかくじんぶつはくえたーく)と言います。
この「湯庫」、先ほど も軽くふれていますが、現代で言う「魔法
瓶」のような役割をする道具なんです!この容器の中身、気に
なりませんか???
今回は特別に!?中身を紹介しちゃいます☆
まず、容器の蓋を取り外すと、錫(すず)製のビンが入っていて、
このビンにお湯を入れ、保温したまま持ち運びできるようになっ
ているんです♪
ちなみにこの 錫ビン、底の方に「小船官舎(しょうせんかんしゃ)」
と書かれています。
これは、中国への進貢貿易で派遣される 役職名が墨で書かれて
いて、非常に珍しい資料なんですよ(☆。☆)
これらの道具を持って、当時の琉球の人々もひょっとしたら、
ウシーミーへ出かけていたのかもしれませんね(*^ ^*)
最後に。。。実は今回ご紹介した道具が、首里城公園南殿
番所内の展示室にて開催中の企画展「守れ!琉球の宝 」
で見る事ができますっ!
期間が5月16日(木)までとなって おりますので、当時のピ
クニック道具が気になった方や、ウ シーミー帰りに我が家の
ウ シーミー道具との違いを比べたりするなど、これを機にぜひ
お立ち寄り下さい♪