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「科学」で王朝文化に迫れ! 首里城公園所蔵の染織資料調査!!

2012.09.07

2012年9月07日

                こんにちは。KENです。

         皆様いかがお過ごしですか?
 
        私たちはあの記録的な大きさで沖縄を通過した台風15号がくる前の1週間、
        那覇市歴史博物館との共同で吉備国際大学の下山進教授にお願いし、那
        覇市歴史博物館と首里城公園所蔵の衣裳を対象に、色材調査というものをし
       ていました。
 

色材調査

       この冒頭を御覧になられた方の中には、
       「色材調査?あれ!以前このブログで読んだことあるような・・・」
       と思われる方もいらっしゃるでしょうが、その通りです!
 
      このブログのアーカイブス、2011年9月16日に私の上司である紅芋洗坂係長
      が、 その詳しい内容、方針についてわかりやすくまとめておられます。
      はじめての方もおられるとおもいますので、こちらの記事も御覧いただけると
      ありがたいです。
 
      ところで、このブログを御覧の方には「色材調べて、それが何?」とおっしゃる
      方もあるかと思います。
 
      その意義として1つ挙げますと
      「琉球王朝時代に使われた鉱物顔料・植物染料の確定」です。
      材料がわかると、〈王朝時代の染めの技法〉についてもより深く探求できます
      し、復元をする際の大きな情報にもなります。また、もし琉球で採れない材料
      が検出された場合、どこかから持ってきたか、となりますよね?そこから琉球
      と外との「物の流れ」について考えるきっかけのひとつになったりもするでしょ
      う。
 
     「琉球王朝の文化」というのは特に大きな二つの流れ「琉球処分」「第二次世
      界大戦(沖縄戦)」によって多く失われたといわれます。
      その中で残った物を言わない数々の歴史資料たちに「科学の手法」を使って
     耳を傾け、今に残るものと合わせて、ありし日の「琉球王朝の文化」にせまっ
     ていく。
     このような一見地味な活動も首里城公園では行っておりますので、皆様よろ
      しくお願いいたします。
 
     KEN

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