世界遺産「首里城正殿基壇遺構」とは?
首里城正殿基壇遺構(しゅりじょうせいでんきだんいこう)はご覧になりましたか。
火災前に正殿1Fからアクリル板越しの基壇遺構を見た方もいらっしゃると思いますが、今は覆屋(おおいや)の中にある基壇遺構をかなり広範囲に見ることができます。
2000年に「琉球王国のグスク及び関連遺産群」として、首里城跡をはじめとする園比屋武御嶽石門(そのひゃんうたきいしもん)や近くにある玉陵(たまうどぅん)等、9つの城跡や建造物が世界遺産に指定されました。
首里城跡として指定されているのは、首里城正殿基壇遺構です。
基壇とは、正殿の建物の土台となる部分のことで、正殿は奉神門と同じように、地面に直接建っているのではなく、基壇の上に造られていました。
15世紀にこの場所に首里城正殿があったということを示す、首里城正殿基壇遺構。
重要な遺構を守るため、平成に首里城正殿を復元した際には、68センチメートルかさ上げをして建てられていました。
今回も同じ場所に正殿を建てる予定のため、本格的に復元工事が進むと基壇遺構が見られなくなります。ぜひ、今のうちに500年以上前に造られた痕跡をご覧下さい。
首里城HP:世界遺産としての首里城