おきなわ郷土村 おもろ植物園
きみ
概要
おもろ名 | きみ |
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和名 | キビ |
科名 | イネ科 |
方言名 | マージン・チミ・チミアワ |
園内の位置
植物特性
キビは畑地に栽培される1年生草本で、草丈は1メートル程度。秋に茎の頂より無数の花をもつ花穂を出して、実ると下垂する。果実はアワより大きく3ミリメートルほどの球形で、黄色から黄白色。和名は「黄実」の転訛したものとされる。原産地は東アジア~中央アジアの説があり、インド・パキスタンに近縁な自生種が分布する。寒さや乾燥に強く栽培期間が短いため古代から貴重な食糧源として栽培されていた。民族の西方への移動に伴って伝搬しヨーロッパへは中石器時代(紀元前8000~4000年)に導入された記録がある。日本へは米やアワなどより遅れて華北から朝鮮を経て伝来したといわれる。
利用
【果実】 : 米として混炊して食用、菓子類、薬用
見頃カレンダー
おもろさうし 第一二巻六七二 きみ
歌の意味
立派な米がとれたみごとさよ
この世果報、真果報を王に奉れ
立派な黍がとれたみごとさよ
この世果報、真果報を王に奉れ
積み上がり(継世門)の、
添え頂(継世門)の下に
(いっぱい集めて国王様に奉れ)