おきなわ郷土村 おもろ植物園

むぎや

概要

おもろ名 むぎや
和名 オオムギ
科名 イネ科
方言名 ウフムジ

園内の位置

植物特性

栽培オオムギの起源とされる野生二条種(Hordeum Sponta-neum C. Koch)は西アジアに広く分布し、栽培種は主産地のヨーロッパをはじめ、日本、アメリカ、カナダ、チリ等で生産されている。形態は、茎は中空で直立し、高さ1メートル程度になる。葉はコムギより短く、幅広く硬い。茎の先から穂を出し、節々に小穂が互生して並ぶ。栽培種はこの小穂の粒の並び方で、縦に6列に並ぶ六条オオムギ(Hordeum vulgare L)と、2列に並ぶ二条オオムギ(Hordeum distichum L)に分けられ、各々用途が異なる。日本では一般に六条種をオオムギと呼ぶ。

利用

【果実】 : 味噌・醤油の原料、家畜の飼料、米や他の雑穀との混炊、はったい粉、ビール・ウィスキーの醸造
【稈】 : 麦わら帽子や籠の材、粉末は薬用

見頃カレンダー

おもろさうし 第九巻五〇五 むぎや

歌の意味
守れ合い神女が
神女様が守護する船の船ばたに
打ち寄せる波を引き寄せ、
引き合わせて 穏やかにして
(中略)
港口の潮が
海岸の砂浜に上がってくるさまは
新麦の
おろ麦の出初めの穂のようだ
(後略)