おきなわ郷土村 おもろ植物園
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くわげ・なです
概要
おもろ名 | くわげ・なです |
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和名 | シマグワ |
科名 | クワ科 |
方言名 | クヮーギ・クヮー・コンギ・ナンデシー |
園内の位置
植物特性
シマグワは九州南部以南、台湾、東南アジアに分布し、高さ5~6メートルになる落葉性の中木で雌雄異株である。葉は卵形で表面は深緑色で光沢があり、長さ6~15センチメートルである。若木の葉は、不規則に大きく裂けたものから、まったく裂けないものまでさまざまである。花は2~3月に開花し、雌花は長さ5~10センチメートル、雄花は長さ1.5~3センチメートルである。果実は4月頃、暗赤色に熟し多汁で甘味がある。
利用
【葉】 : 食用、飼料、緑肥
【果実】 : 生食、ジャム、リキュール
【材】 : 装飾材、高級用材、キクラゲの榾木
【樹皮】 : 製紙原料
【葉・根】 : 利尿促進・鎮痛等の薬用
【樹木】 : 神木、養蚕用
神木解説
桑の木は神木として、シヌグ行事の「ウフユミ」の時の弓に、悪神を祓うとのことで桑の木の枝を使用します。また、桑の木は太陽神とも関係があり、雷雨の時沖縄では「クワーギヌ下(シチャ)デービル(桑の木の下にいます。どうぞ落ちないでくださいの意)」といいます。
見頃カレンダー
おもろさうし 第一七巻一二〇二 くわげ・なです
歌の意味
(前略)
辺り山
垣内山に
桑の木を植えて
ナデス(桑)を植えて
桑の木で鼓を造って
鳴り呼ぶ(鼓)を作って
(神をお迎えし、お祝いをしよう)